AutoCAD、Jw_cad、PDFなどの図面データを双方向に変換し活用! 1万人以上が利用するクラウド「DARE」(システムメトリックス)
2021年10月12日

DWGやJWWなど7種類の2次元図面データを双方向に変換し、編集できるシステムメトリックスのクラウドサービス「DARE(ダーレ)」が人気となっている。2019年の正式リリース以降、ユーザー数は1万人を突破した。無料でも使えるこのサービスは、変換精度の高さやユーザー密着型のサポート、そしてBIMデータへの展開など、建設DX時代を見据えている。人気の秘密を同社の広報担当でユーチューバーの坂口氏に直撃した。

ユーチューバーとして、DAREの活用法を動画で説明する、DARE広報の坂口氏

   AutoCADとJw_cadの相互変換性能に定評

システムメトリックス(本社:名古屋市中区)が提供する「DARE」(https://caddare.com/)は、ウェブブラウザー上にCADファイルをドラッグアンドドロップするだけで、目的の形式に自動変換してくれるクラウドサービスだ。

DAREのトップページ

DAREの画面例。DWGファイルを画面上にドラッグアンドドロップするだけで、JWW形式に変換し、ダウンロードできる

「DAREで最も使われているのは、AutoCADのDWG形式やDXF形式と、Jw_cad用のJWW形式やJWC形式との変換で、半分程を占めています」と語るのは、DAREの広報を担当する坂口氏だ。

いま、建設業界では3Dモデルで設計を行うBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)のソフトがかなり普及してきた一方、Jw_cadのユーザーもかなり多い。彼らにとってAutoCADの図面データを、Jw_cadで編集することは、今でも日常的に行われているのだ。

しかし、Jw_cadにはDXF形式を読み書きできる機能が備わっている。なぜ、DAREがこれだけ使われているのか。

「それはDAREを使うと、AutoCADで作られた図面データを、ペーパー空間から文字までをJw_cadで編集できるようにきっちり変換してくれるからです。DXF バージョンの影響による文字化けや図形の欠落もほとんどありません」と坂口氏は即座に答えた。

AutoCADで作られたDWG形式の図面(右)をDAREでJWW形式に変換し、Jw_cadで開いたところ(左)。図面は忠実に再現され、文字化けは見られない

同じ図を拡大したところ。ハッチングなども忠実に再現されている

試しに、Jw_cadに搭載されている読み込み機能を使った場合と、DAREで変換した場合を比べて見たのが下の図だ。

AutoCADで作られた元の図面

Jw_cadに搭載のDXFデータ読み込み機能を使った場合。文字化けや図面の欠落が起こった

DAREで JWW 形式へ変換した図面データをJw_cadで読み込んだところ。図形の欠落や文字化けもない

   7種類のCADデータに対応

DAREは、7種類のCADやPDFの図面ファイルを読み込み、他の形式や画像などに変換するクラウドサービスだ。2005年から2019年までシステムメトリックスのサイトで提供されていた「CAD図面変換サービス」の技術とノウハウを生かし、2019年3月にリニューアルスタートした。

DAREで扱えるCADデータの形式は、DWG、DXF、SFC、P21、JWW、JWC、PDFの7種類。これらの間でデータ形式を双方向に変換したり、JPGやBMPなどの画像データや、WMF、EMFといったネット用のベクター形式に変換したりすることができる。(詳しくは下の表を参照)

DWGは“前世紀”のR14まで、DXFに至ってはR12までさかのぼって対応可能だ。そのためAutoCADでは読み込めなくなった古いDWGやDXFの図面ファイルを新しいバージョンに変換して復活させるといった使い方もできるのだ。

DAREで入出力できるCADデータ形式。よく使われる形式はほとんど双方向の変換が可能だ

さらに紙図面をスキャンして作成した「ラスターPDF」の図面を読み込み、編集可能なCAD図面ファイルに変換することもできる。これまでのように、画像として読み込んだ紙図面をCADソフト上でトレースする手間もなくなる。

紙図面をスキャンして作成した「ラスターPDF」の図面

上記の図面をDAREでDWGファイルに変換し、DWG互換CAD「IJCAD」で開いたところ

   無料でも使える手軽さ

このようにDAREは2次元CADのデータを、他の形式に変換するのにとても便利だが、実際に手元のCADデータで試してみないと、使えるかどうか心配という設計者も多いだろう。

その点、「DARE」には無料サービスも用意されているので、気軽に試してデータ変換性能などを自分の目で確かめることができる。
無料で提供されているのは「2D変換サービス」。1日1回、1MBまでの図面ファイルを変換できる。

もう少し大きな図面は、「DARE Plus」(月額1980円)を使うと7MBまでの図面ファイルが変換できる。

DAREの性能に満足できたら、「DARE Unlimited」(月額2500円)を使うと、10MBまでの図面ファイルを毎日、好きなだけ変換できるのでお得だ。

DAREのサービス内容。無料の「2D変換サービス」は1日1回、1MBまでのCADファイルを変換できる

   YouTubeでDAREの活用法を丁寧に解説

DAREの魅力はCADデータの変換性能だけではない。開発者のシステムメトリックスは、インターネットを通じて、ユーザーとの密接なコミュニケーションを取れる場を提供している。

その一つが、広報の坂口氏自らが登場し、DAREの様々な活用法を解説するYouTubeの「DARE公式チャンネル」(https://www.youtube.com/channel/UCAlsr1IfovJcdfwhihDXWHg)だ。

広報担当の坂口氏自らが解説するDARE公式チャンネルにアップされた動画の数々

公式チャンネルにアップされた動画には、DAREの使い方のほか、Jw_cadやAutoCADを使っていく上でつまずきがちな問題を解決する様々な小技が2~5分程度の動画で開設されている。


DARE公式チャンネルにアップされた動画の例。「【Jw_cad】文字化けする DXF ファイル、直せます!【図面変換】」

このほか、DAREのウェブサイトにはCADソフトの基礎知識や使い方、比較などをテーマにした記事が盛りだくさんの「DARE Blog」のコーナーを設けるなど、ユーザーと開発元のコミュニケーションも活発だ。

CADソフトの基礎知識や使い方などをやさしく解説する「DARE Blog」

その成果は、製品・サービスへのサポート姿勢にも表れている。坂口氏は「ユーザーからDAREの改善要望などがあったときは、できる限り早く対応できるようにしています」と語る。

   BIM/CIM時代の3Dデータ変換機能も

BIM/CIMが普及したとはいえ、2次元CADユーザーの数はBIM/CIMユーザーの数倍に上ると言われている。基本的な設計や検討はBIM/CIMで行うものの、ものづくりに欠かせない数多くの施工図や製作図などは、2Dの図面が必要だからだ。

DAREはこうした時代の流れに沿って、今後の機能拡充を計画している。それはRevitやInventorなどのBIM/CIMや3Dモデルデータを、2DCADデータに変換する機能だ。

「DAREのサーバーには、オートデスクのクラウドシステム『Forge』を導入しています。そのため、BIM/CIMモデルのデータをDWG形式やDXF形式に変換するのは、AutoCAD品質で行えます」と坂口氏は説明する。

既に製造業向けに展開している「DARE 3D Plus」のサービスでは、Autodesk Forgeを使ってIGES形式やSTP形式、SAT形式など12種類の3次元CADデータをDWG形式やDXF形式に変換するサービスを提供している。

建設業向けにもRevitのRVT形式、InventorのIDW形式などを2次元CAD用のデータに変換するサービスが始まる日も、そう遠くはなさそうだ。

【問い合わせ】
システムメトリックス株式会社
〒460-0002 名古屋市中区丸の内1-15-20 ie丸の内ビルディング11階
TEL 03-3537-3282(東京)、052-219-8831(名古屋)、078-599-8425(神戸)
WEB https://caddare.com/
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