フォーラムエイト会報誌に「砂防堰堤の設計・3DCAD」を掲載
2020年4月20日

Vol.45

砂防堰堤の設計
・3DCAD体験セミナー
IT活用による建設産業の成長戦略を追求する 「建設ITジャーナリスト」家入 龍太
イエイリ・ラボ体験レポート


建設ITジャーナリスト家入龍太氏が参加する
FORUM8体験セミナー有償セミナーの体験レポート
【イエイリ・ラボ 家入龍太 プロフィール】
BIMやi-Construction、IoTなどの導入により、生産性向上、地球環境保全、国際化といった建設業が抱える経営課題を解決するための情報を「一歩先の視点」で発信し続ける建設ITジャーナリスト。「年中無休・24時間受付」をモットーに建設・IT・経営に関する記事の執筆や講演、コンサルティングなどを行っている。公式ブログはhttps://ieiri-lab.jp

 

建設ITジャーナリスト家入龍太氏が参加するFORUM8体験セミナーのレポート。

新製品をはじめ、各種UC-1技術セミナーについてご紹介します。製品概要・特長、体験内容、事例・活用例、イエイリコメントと提案、製品の今後の展望などをお届けしています。

はじめに画像をクリックすると大きな画像が表示されます。建設ITジャーナリストの家入です。大雨や地震などのとき、山間部の斜面が崩れて土砂と水が混ざって渓流を流れ下る土石流は、すさまじい破壊力を持っています。放っておくと、渓流だけでなく平野部まで流れ下り、人々の命を脅かします。

フォーラムエイトでは、土石流対策のソフト開発に力を入れており、様々な製品を発売しています。例えばUp&Coming2019年10月号の当コーナーでは、フォーラムエイトの「地すべり対策ソリューション」の数々を紹介しました。

今回の体験セミナーでは、土石流の被害を食い止める“最後の砦”ともいえる砂防堰(えん)堤を3Dモデルで設計する「砂防堰堤の設計・3DCAD」がテーマとなりました。

もし、砂防堰堤がないとどんなに被害が広がるかは、次の「土石流シミュレーション」の結果を見てもらえば一目瞭然です。もし、砂防堰堤がなければ土石流が扇状地に沿ってひろがり、平野部に大打撃を与えてしまいます。

国土交通省が推進する「i-Construction」施策も、砂防・地すべり対策分野に拡張されつつあります。地すべり対策に3Dモデルを活用するCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)試行に向けて、CIMモデルの詳細度や作成方法を記載した「地すべり対策編(素案)」が2018年度に作成されました。

 

製品概要・特長

「砂防堰堤の設計・3DCAD」は、「砂防基本計画策定指針(土石流・流木対策編)解説および土石流・流木対策設計技術指針 解説」に準拠して設計計算を行うプログラムです。

砂防堰堤は従来、重力式コンクリートダムのように河川断面をふさぐような形をした「不透過型」と呼ばれるものが主流でしたが、最近はコスト削減や河川環境保護のため、河道の真ん中にスリットを設けて水や砂を通せるようにした「透過型」や「部分透過型」もあります。このプログラムは、これらすべてのタイプの砂防堰堤に対応しています。

このプログラムは、荷重に対する設計の照査だけではなく、2次元図面やCIMモデルの自動作成機能も持っています。砂防堰堤は、直線的な形ではあるものの、複雑な渓流の地形に合わせ、流水量に対応した設計を行うため、1つ1つ大きさや形が違います。
また今後、i-Constructionが砂防堰堤分野に適用が広がると、設計業務や工事の成果品として、砂防堰堤の3Dモデルを提出しなければならない日もやってくるでしょう。しかし、砂防堰堤のように傾いた部分が多い構造物を3次元CADでCIMモデルを作って行くのは結構、手間がかかりそうです。

「砂防堰堤の設計・3DCAD」は、CIMモデルを自動的に作成するツールとしても、生産性向上に大きく貢献しそうです。

続きは、フォーラムエイトのウェブサイトで。

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