設計・施工でBIMをフル活用し「札幌モデル」を構築/日本都市設計株式会社
2022年11月28日

社内全員がBIMを使えるようになることで、描ける夢

BIMを導入するときに、武部さんが決めたルールが1つだけある。それは「社内で設計に使うソフトはArchicadのみ」。
「年齢も経験値もバラバラなので、浸透するまでには時間もコストも膨大にかかりましたが、混在したら前に進まないので」と、武部さん。日本では、無料で使える二次元CADもあるため、現在も多くの企業がCADソフトにお金をかけることに抵抗感があるという。「フリーソフトには文句は言えないけれど、有料になればその分、操作性や作業性などの付加価値が付きます。もちろん、そこに目的や価値を見出せなければ使う必要はないのですが……」武部さんが多額の投資をしてもBIMを使って見たい世界とは、設計会社、施工会社、設備会社が一体となり、設計から施工までシームレスに建物を作り、民間の大規模な建築工事を請け負えるようになることだ。

その背景には、地元北海道での激しい受注競争があった。「現在、道内の建築工事受注高の割合は、道内の企業とスーパーゼネコンを含む道外企業とで拮抗しています。スーパーゼネコンさんが設計も施工も一気通貫で進める一方、私たちは設計会社が作った図面を施工・設備会社が改めて施工図に作り直しているのが現状です。
だから、私たちがBIMで作った図面をブラッシュアップする形で施工・設備会社がそのまま使えるようになれば、スーパーゼネコンさんと同じようにシームレスに、より効率的に、作業を進めることができるようになると考えました」

初年度の社内BIM 導入コスト
年間の維持費

それぞれの価格は導入当時のもの。コストは約2,0 0 0 万円。設計社員全員
のパソコンにArchicad を導入した。

続きは、グラフィソフトジャパンのウェブサイトで。

 

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