こんにちは。エム・ソフトの有村です。

目次
点群データについて
点群データとは
点群データとは、3次元空間を無数の点の集合で表現したものです。
各点はX, Y, Zの座標値を持っており、物体や環境の形状を3次元データとしてデジタル空間上に再現するために使用されます。
点群データは、レーザースキャナーやLiDAR(Light Detection And Ranging)を用いて取得できます。
例えば、プラント内の複雑な配管の配置など、3次元的な視覚情報だけでなく、その長さや高さなどのスケール情報も把握することが可能です。
点群データは、プラントや工場を所有する製造業界や、建設業界やインフラ業界など、さまざまな分野で活用されています。
特に、既存の施設や構造物を3次元的に再現する際に重要な役割を果たしています。
点群データを活用する主なメリット
現場の設備保全やメンテナンス業務において点群を活用することには、以下のような様々なメリットがあります。
現場の状態を3次元的に可視化
点群データを使用することで、現場の構造物や設備の現状を3次元的に把握できます。
これにより、メンテナンスの計画と実行を適切かつ効率的に行うことが可能となります。
従来の2次元図面等の方法では、実際の現場の状況を正確に把握することが難しく、情報の抜け漏れが生じることがありました。しかし、点群データを用いることで、現場の現状をより詳細に把握することが可能です。
コストと時間の削減
点群データをPCなどの端末で参照できるようにすることで、現場調査や計測作業をリモートで行うことが可能となります。
また、現場担当者が遠隔地から同じ点群データを共有することで、共同作業や意見交換が効率化されます。
従来は、現地調査や手動計測が必要で、それに伴う人件費や移動費が発生していました。特に遠隔地の現場では、現場への移動にも時間がかかり、迅速な対応が難しい場合がありました。
しかし、点群を活用することで、これらのコストや時間を大幅に削減することが可能です。
事故リスクの低減と安全性の向上
点群データを使用することで、アクセスが困難な場所や危険区域の詳細な状況を遠隔地から事前に把握できるため、現地での危険を回避し、作業時間を最小限に抑えることができます。
これにより、作業員のリスク低減と安全性の向上につながります。
従来は、リスクの高い現場でも直接現地に赴くことが一般的でしたが、点群を活用することで、現地に赴く回数やリスクを軽減し、必要な作業を安全かつ効率的に行うことが可能です。
点群を活用可能なプラットフォーム『MONOLIST』
エム・ソフトは、点群を活用できるサービス、『MONOLIST』を開発、提供しています。
MONOLISTは、現場の様々な情報を点群データと統合して一元管理可能なデジタルツインプラットフォームです。
大容量の点群データをブラウザ上で手軽に閲覧、共有できるだけでなく、設備・機器・損傷などの情報(アイテム)を点群データに紐付けて登録・管理し、その位置情報を視覚的に把握することが可能です。
MONOLISTの詳細はサービス紹介サイトをご覧ください。
大容量の点群データ管理が可能(実質1TB!)
ブラウザ上で点群の管理を行うMONOLISTは、アップロードできる点群のストレージ容量を大きく用意しています。
標準でも大容量300GB!
現在、最もミニマムなプランのストレージ容量は「300GB」となっております。
大規模現場や複数現場の点群データ管理が可能です。
圧縮技術により実質1TB!
また、データの圧縮技術を実装しており、実際の容量よりも小さくデータを取り扱うことが可能です。
このデータ圧縮が最大70%*可能なため、実質のストレージ容量は1TB、ということになります。
※圧縮率については、圧縮前のファイル形式によって変動します。
これらの技術により、大容量であることはもちろん、低コストで管理が可能となります。
もちろん増量も可能!
ストレージの増量オプションもご用意しております。
現場の規模にあわせて、後から点群データを追加したい場合も柔軟
※データ容量や費用などのプランについては、フォームよりお問い合わせください。
まとめ
日本では、点群データの活用が広がっているものの、「データの取り扱いが大変」といった問題や「大きなデータ、複数のデータを管理できるようにしたい」といった要望も多く、
それらがネックで点群の活用ができない、といった企業の方も多いのではないでしょうか?
MONOLISTはWebブラウザで点群データの参照・管理が可能なため、従来よりも手軽に点群データを扱うことができます。
また、大きな現場、複数現場を管理しているような場合でも対応可能なように、ストレージ容量にも配慮しています。
もし、上記のような課題をお持ちの方は、これを機会にMONOLISTの活用をぜひご検討ください。