Check+の新機能で解決できる業務課題を解説
2024年12月16日

Pinspectソリューション、Check+開発チームです。
いつもCheck+をご利用いただき、ありがとうございます。

先日、保全業務のペーパーレス化サービス「Check+」の大型アップデートを行い、追加した機能や改善した機能など、ポイントをご紹介いたしました。

今回は、それらのアップデートのポイントについて、「実際の業務でどのように活用ができるのか?」という観点で、プラントの設備保全・メンテナンスの業務を例に再度掘り下げたいと思います。

特に、

・作業の計画や工程の管理を円滑に行いたい
・現場での作業を効率化、品質向上を図りたい

という方にとって役に立つ内容になっていますので、ぜひご覧ください。

業務事例:プラントの設備保全・メンテナンスについて

まずはじめに、今回の例で紹介するプラントの設備保全・メンテナンスの業務について簡単に解説します。

プラントでは、安定した運転を維持するため、日常的に点検や設備更新が行われています。その中でも、定期的に運転を停止してメンテナンスを行う「定修(定期修繕)」は、数か月にも及ぶ大規模な作業ですが、可能な限り短期間で完了させる必要があります。また、建設業にも適用された時間外労働の上限規制(2024年問題)の影響で、工事作業の効率化が喫緊の課題となっています。

また、プラントの作業は危険を伴うため、緻密な作業計画と手順の徹底が求められますが、現場では依然として紙を使った作業が多く、さまざまな問題を生んでいるというのが実情です。

このような課題を解決するため、エム・ソフトは『Check+』を開発・リリースし、プラントの設備保全・メンテナンス業務を支援しています。

それではここから、プラントの設備保全・メンテナンスの業務課題と、それを解決する機能について、ひとつずつ説明していきます。

①工事計画の作成

機器に対して、現場の作業記録を簡単に紐づけたい

現場の保全・メンテナンス業務において、特定の機器に対する作業記録をしっかり紐づけることは、メンテナンス業務をスムーズに進める上で重要です。
機器に関する記録や各種情報を素早く取り出せれば、業務をスムーズに進めることが可能となります。

しかし現状では、以下のような課題が起こりがちです。

・作業記録と機器情報の紐づけが難しい
・機器ごとのデータが分散し、管理が煩雑

こうした課題を放置すると、情報管理が不十分になりメンテナンスの質が低下してしまう可能性があります。

工事計画(シナリオ)に関連機器を登録可能に

工事計画(シナリオ)に、関連する機器を直接登録できるようになりました。
これによって、以下のような効果があります。

・作業記録と機器情報の一元化
特定の機器に関する記録をシステム内で一元管理でき、記録の抜け漏れや確認ミスが減少します。

・設備管理の効率向上

機器ごとの作業履歴が把握しやすくなり、保全・メンテナンス計画の精度が向上します。

また、「機器リストを活用したシナリオの一括複製」も可能になりました。この新機能により、作業計画の作成が格段に効率化します。

・作業計画作成の負担軽減
同じ手順を複数の機器で実施する場合、一つひとつ作業計画を作成する必要がなくなります。

・作業手順の標準化を促進
機器に対する作業手順の標準化が進めやすくなります。

※デジタルツインプラットフォーム『MONOLIST(モノリス)』との連携が必須となります。

MONOLISTサービスサイトはこちら

作業計画をカテゴリ分けしたい(すぐに見つけられるようにしたい)

作業計画が増えてくると、過去の情報を探すのに時間がかかり、以下のような課題が起こる可能性があります。

・作業計画が増えすぎて、必要なものを探し出すのに時間がかかる
・手動の分類では管理コストがかかる

計画情報の一括更新(検索タグを一括で追加)

Check+の新機能では、複数の作業計画に対して検索タグを一括で追加することが可能になりました。
この機能により、作業計画を効率よく整理し、必要な情報を迅速に見つけられるようになります。

・一括操作で手間を削減
シナリオごとに個別操作を行う必要がなく、複数の計画に一度にタグを追加できるため、業務効率が改善します。

・作業計画の検索性向上

作業内容、機器の種類、優先度など、現場のニーズに応じて自由にタグを設定できます。これにより、シナリオの検索がより行いやすくなります。

作業計画・実績のアクセス権限を管理したい

現場での作業計画や実績は、関係者の間で適切に共有することが重要です。そのためのアクセス制限の設定を一つひとつ行うのは意外と手間がかかります。

作業計画情報の一括更新(アクセス権の一括追加、削除)

作業計画に対するアクセス権限を一括で追加・削除できる機能が追加されました。
この機能により、権限管理が効率化され、設定ミスのリスクを大幅に軽減できます。

②作業・記録の実施

作業の順番を間違えないようにしたい

複雑な作業や多くの工程を含むメンテナンス業務では、作業の順序を守ることが重要になります。
しかし、従来の作業では、順番を間違えてしまい、大きなトラブルや手戻りが発生する可能性があります。

プロセスの開始条件、開始判定機能の追加

新たに追加された「プロセスの開始条件」と「開始判定機能」により、作業の順番を守りながら、効率よく作業を進めることが可能になりました。

次の作業を開始するための条件を設定し、条件が満たされていなければ警告を表示したり、作業ができないように制限をかけることができます。

・作業順序の明確化、誤った作業の防止
作業の順番を明確に設定し、進行中のプロセスが条件を満たしているかを常に確認できるため、無駄な作業やミスを減らせます。

複数の担当者で同時に作業したい

現場では、限られた時間内に複数の作業を同時に進める場面も多いかと思います。
しかし、従来の紙の点検表や作業手順書を用いた工事では、複数の担当者が同時に作業や記録を行うことが難しく、困っている方も多いのではないでしょうか?

・情報の共有がリアルタイムで行えない
・紙媒体を持ち運びなど、物理的制約がある

複数の担当者が同時に作業を行う機能を強化

今回のアップデートでは、複数の担当者が同時に作業を行いやすくするための新しい機能が追加されました。この強化機能により、チーム全体で作業を進める効率が大幅に向上します。

・リアルタイムでの作業進捗共有
現在どの担当者が作業しているのかが、システム上で一目でわかるようになりました。

・チーム全体での連携がスムーズに
作業内容がシステム上で共有されることで、担当者間のコミュニケーションが円滑になり、作業を効率化できます。

撮った写真に情報を追加したい

保全やメンテナンスの現場では、作業内容や点検結果を写真で記録することも多いです。しかし、その写真に補足情報を付け加えたいと思う場面も多いのではないでしょうか?

記録用写真の画像編集機能を追加

今回のアップデートで、記録用写真にテキストや図形などの情報を直接追加できる画像編集機能が搭載されました。この機能により、写真を効率的に活用することができます。

・記録の品質向上
写真に補足情報を追加することで、後から見ても状況が分かりやすい記録が残せます。

・報告書作成がスムーズに
必要な情報を写真に直接付け加えられるため、報告書作成の際に別途加工する手間が省けます。

③ガントチャートによる進捗確認

複数の作業状況を同時に確認したい

現場では、複数の作業が同時進行で行われることが一般的です。そのため、進行中の作業状況をリアルタイムで把握できることが、作業の効率化や問題の早期発見に繋がります。

画面のUI改善、進捗管理表(β)の機能を追加

Check+のアップデートでは、複数の作業進捗を一度に把握できるように、画面UIの改善と「進捗管理表(β)」機能を追加しました。
これにより、現場での作業状況をリアルタイムで効率的に確認できるようになりました。

・UIの改善で視認性向上
ガントチャートの画面のデザインが改善され、進捗状況の確認がより簡単になりました。作業の進捗が一目で分かり、必要な情報にすぐアクセスできます。

・進捗管理表(β)の追加で作業状況を一覧表示
新たに追加された進捗管理表では、複数の作業項目を一覧で表示し、作業の状態や進捗を一目で確認できます。

④作業の承認

作業の承認作業を効率化したい

工事計画や実績の承認は、重要なプロセスです。が、紙の工事計画書や点検表の承認には手間や時間のかかることが多く、特に複数の作業が並行して進んでいる場合や、作業の進捗確認と承認が頻繁に発生する場面では、承認作業の効率化が大きな課題となります。

・紙の移動、回覧が必要
・承認漏れや誤った承認が発生する
・承認作業が非効率で手戻りが発生する

作業の計画承認、完了承認を一括で可能に

Check+の新機能により、複数の作業計画に対する承認作業が一括で行えるようになりました。これにより、効率的に承認作業を進めることができます。

・一括承認で作業の迅速化
複数の作業計画を一度に承認できるようになり、個別の作業に時間をかけることなく、全体をスムーズに承認できます。

・作業の計画、完了承認の一括管理
シナリオ計画の承認、作業完了後の承認も一括で行うことができ、承認作業の手間が大幅に削減されます。

・柔軟な管理と適切な進行管理
作業計画を一括更新することで、計画段階と完了段階での承認状況を一元管理でき、進行状況が把握しやすくなります。

ガントチャートから実績の承認が可能に

さらに、Check+のガントチャート機能が強化され、進捗状況から直接実績を承認できるようになりました。これにより、作業の進行状況をガントチャート上で把握し、必要な承認をすぐに行うことができます。

まとめ

今回は、プラントの設備保全・メンテナンス業務を例に、業務の課題と、それを解決するためのCheck+新機能について解説しました。

Check+は、ユーザの業務内容や課題を深く理解し、課題を解決するための機能追加や改善などのアップデートを実施しています。
今後も、ユーザの課題解決ができるよう、改善を行ってまいります。

エム・ソフトは、Check+を活用した点検、メンテナンス業務のペーパーレス化や、DXについてのご相談を随時受け付けております。
また、お打合せや資料請求、トライアルにつきましては、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ

 

Check+はユーザーの皆様が快適にご利用いただけるよう、日々進化を続けています。
今後ともCheck+をよろしくお願いいたします。

『Check+』についての詳細はサービスサイトをご確認ください。
Check+サービスサイト

詳しくは、エム・ソフトのウェブサイトで。

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