管理人のイエイリです。
日立チャネルソリューションズ(東京本社:東京都品川区)が開発し、2022年に発売された墨出しロボット「SumiROBO」は、手軽に“買って使えるロボット”として、現場作業の省人化に貢献しています。
トプコン製の墨出し用測量機「杭ナビ(LN-100/LN-150)」を使って、墨出し位置にマーキングするため、その精度はピカイチです。
このSumiROBOにこのほど、新しい機能が搭載されました。その1つは、高精度な測位性能を生かして、
ナ、ナ、ナ、ナント、
床面高さの自動計測
が行えるようになったのです。(日立チャネルソリューションズのプレスリリースはこちら)
図面上で計測地点を指定すると、ロボットが自動的に移動し、床面の高さを順番に計測していきます。計測結果はCSV形式で出力できるので、表計算ソフトを使って表やグラフ化が行えます。
設計との差を求めたり、傾斜や鉄筋かぶり厚の測定を行ったりと、床工事の出来形管理を自動化することができるのです。
現場でSumiROBOを使いやすくする改良としては、これまでタブレット上でタップ操作により設定していた「禁止エリア」や「壁エリア」を、CAD図面上で精密に設定できるようにしました。
また、CAD図面を墨出し作業用のデータに変換する際、これまでは不要な図面部分をすべて削除する必要がありましたが、作業に使う部分をCAD図面上で囲むだけでよくなりました。
このほか、人間にとってもわかりやすくなったのは、墨出し機の設置位置を計測する作業を、
最も近い通り芯
や既知点を基準に行えるようになったのです。
遠い通り芯を使うのに比べて、少ない桁数の数値で計測できるので、作業も楽になり、ミスも減りそうですね。
さらに勾配のある場所での墨出しも行えるようになったので、建築現場以外での活用の可能性も広がりました。
墨出しだけでなく、出来形管理にも使えるようになると、SumiROBOの導入はますます“お得”になりますね。
新機能が追加された「SumiROBO」は、2023年5月24日~26日、千葉・幕張メッセで開催される第5回 建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO)で、千代田測器のブース(小間番号:H-61)に展示される予定です。