新しいカテゴリーの一体型ワークステーション
アンズスタジオ 竹中司氏がHP Z1 Workstationを徹底評価(日本HP)
2012年7月25日

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「これは新しいカテゴリーのワークステーションだ。オフィスのデザインを変えるマシンになるかもしれない」―――日本で先駆けて、コンピュテーショナル・デザインを実践するアンズスタジオ代表の竹中司氏は、日本ヒューレット・パッカードの「HP Z1 Workstation」を見るなり、こう語った。27インチモニターの内部にCPUやグラフィックボード、電源などをビルトインした、これまでにないマシンの可能性を竹中氏が徹底評価した。

インテル® Xeon® プロセッサー E3ファミリー 搭載
オールインワン・ワークステーション
「HP Z1 Workstation」

   「発表時から気になっていた一体型ワークステーション」

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コンピュテーショナル・デザインを実践するアンズスタジオ代表の竹中司氏(右)と岡部文氏(左)

 「一体型のHP Z1 Workstationは、発表されたときから気になっていたマシンです。27インチのモニター内部にCPUやグラフィックボード、メモリーやハードディスクなどをコンパクトに収めたスタイリッシュな外観を持ちながら、プロ用の性能を満たすハイエンドなマシンは初めて見るものだったからです。全く新しいカテゴリーのワークステーションと言えるでしょう」と竹中氏は言う。

 「デジタル技術を駆使してものづくりを行うクリエーターにとって、ワークステーションとは大工さんのカンナのようなものです。限られた制作時間の中で、高品質のデザインや建築を作っていくために、目的に応じたスペックを持つコンピュータを20台くらい使い分けています」と竹中氏は言う。

 アンズスタジオが取り組む「コンピュテーショナル・デザイン」とは、コンピューターの力を設計・施工に駆使して、これまでにないデザインや建築を創造する取り組みだ。

 関連する技術には、数式を使って人間には作り出せないデザインを行う「アルゴリズミックデザイン」や、デジタル工作機械で部材を加工する「デジタルファブリケーション」、自然の場における風、光、音などの特性を数値解析し、デザインに活かすプログラム技術、そしてセンサーやサーボモーターなどを自動制御する「ロボティクス」などを含む。

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3次元モデルを精密に切削加工できる大型CNCルーター
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デザインと構造解析を連動させ、CNCルーターで製作した木製の壁(左)。アルゴリズミック・デザインで設計し3Dプリンターで造形した立体構造(右)

 竹中氏にとってワークステーションとは、設計や施工にかかわる様々な技術をつなぎ、コラボレーションしていくために欠かせない道具なのだ。

  高性能、拡張性、モビリティーで新しいオフィスも創造

 HP Z1 Workstationは、CPUにインテル® Xeon® プロセッサー E3ファミリーを搭載し、クアッドコアのCPUとハイパースレッディングテクノロジーによって最大8スレッドの実行が可能だ。高性能グラフィックボードを搭載し、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)での設計やデジタルコンテンツの制作などで求められる高速な描画処理性能を持っている。

 また、メモリにはECCメモリ(Error Check and Correct memory)を採用し、最大32Gのメモリが搭載可能だ。

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HP Z1 Workstationでコンピュテーショナル・デザインを実践する竹中氏

 一体型で無線LANも内蔵しているため、ケーブルは電源コードとマウス、キーボードの3本だけだ。「そのためオフィス内で移動させたり、向きを変えたりするモビリティーに優れています。また本体の後部にアームを取り付けて壁やポールで支持させることも可能です。こうした特徴を生かすと、これまでになかったオフィスレイアウトや、デジタル工作機械と一体化させた使い方も考えられます」(竹中氏)。

 竹中氏は、無線式のキーボードやマウスを使うことも推奨している。するとケーブルは電源コードだけになり、さらに機動性が高くなるからだ。

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オフィス内での持ち運びも簡単だ

  プレゼンに最適な高解像度の大型モニター

 竹中氏が提案するHP Z1 Workstationの用途はまず、顧客へのプレゼンテーションが考えられるという。「27インチのモニターは白色LEDバックライト付きで高い色再現性とコントラスト比を持っています。解像度は2560×1440と高く、上下左右178°の幅広い視野から鮮明な画像が見られます。図面作成のような細かい作業や、プレゼンテーションに最適です」(竹中氏)。

 また、ディスプレイポート出力端子も装備しているので、もう一台モニターを付けてデュアルモニターとして使うこともできる。

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高解像度で鮮明な画像を表示する27インチモニター。平面図を水平に表示させたプレゼンも可能

 一体型のマシンであるにもかかわらず、カスタマイズも可能。4つのメモリスロット、ストレージには3.5インチを1基、または2.5インチを2基搭載可能でSSDの搭載やRAID 0,1も設定できる。

 外部デバイスとのインターフェースはUSB3.0が2基、USB2.0が4基とIEEE1394aを1基備えている。USBポートは本体内部にも設けられているので、高価なソフトを動作させるときに必要なドングルも安心して収納できる。

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整然とした内部(左)と本体内部に設けられたUSBインターフェース(右)

 さらに4in1のメモリカードスロットやオーディオのラインイン/アウトなどを備えている。さらにはWi-FiやBluetoothといったワイヤレス接続にも対応している。

 「本体上部に2Mピクセル対応のWebカメラが搭載されているのは、他の学校とネットワーク接続しながらコラボレーションするようなアカデミックな用途には便利ですね」と竹中氏は研究者の視点からも評価する。

  メンテナンス性にも配慮された設計

 ワークステーションには安定した動作を行えるようメンテナンスがしやすいことが求められる。「HP Z1 Workstationの特徴は、モニターを水平にした状態で本体の開閉ができることです」と竹中氏は言う。「水平の状態でカスタマイズやメンテナンスができることは、作業が楽になります。ハードディスクの交換もレバー操作で簡単に行えます」。

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ハードディスクの交換もワンタッチのレバー操作で簡単

 確かに、内部を見ると配線類も少なく、非常にシンプルな構造になっている。電源やグラフィックボードなどに取り付けられた冷却用のファンが整然と並び、本体の下から上へと気流がスムーズに流れるようになっていることが一目瞭然だ。

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本体を閉めるときにはダンパー付きのバーで衝撃を吸収する

 「メンテナンス後、本体を閉めるときにはダンパー付きのバーが動作して、衝撃を吸収しながらゆっくりと閉まるようになっています。こんなところにもワークステーションとしての信頼性の高さを感じます」と竹中氏。

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 HP Z1 Workstationは、コンピュテーショナル・デザインを実践する竹中氏の創作活動を支えるワークステーションとして、今後も新たな活用スタイルを発揮していきそうだ。

AnS Studio | アンズスタジオ
http://www.ans-studio.com/

 

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