A0サイズなのにエレベーターで楽々運べるコンパクト設計
「HP Designjet T520」を大日本コンサルタントが徹底検証(日本HP)
2013年5月24日

「A0プラス対応の大判プリンターなのにスタンド付きのままエレベーターに乗るなんて」―――東京・駒込にある大日本コンサルタントの本社に、日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)の「HP Designjet T520 36inch ePrinter」(以下、T520)が搬入された時、こんな驚きの声が上がった。日本のオフィス事情に合ったコンパクト設計の大判インクジェットプリンターを、同社景観デザイン室の設計者や技術者が徹底検証した。

A0プラス対応のインクジェットプリンター
「HP Designjet T520 36inch ePrinter」

大日本コンサルタント景観デザイン室に設置された日本HPのA0プラス対応インクジェットプリンター「HP Designjet T520 36inch ePrinter」

   11人乗りエレベーターで楽々搬入

スタンド付きのまま11人乗りエレベーターに乗ったA0プラス対応の大判インクジェットプリンターT520

A0サイズの大判プリンターを導入する時、画質やコストとともに、そのサイズについても十分な検討を行う必要がある。従来の機種だとスタンドと本体を分離して数人がかりで階段から運んだり、本体を斜めにしてようやくエレベーターに乗せたりと、オフィスへの搬入に苦労することも多かったのではないだろうか。

ところが、日本のオフィス事情を考慮して開発された日本HPのA0プラス対応インクジェットプリンター「HP Designjet T520 36inch ePrinter」は、幅1292×奥行き530×高さ932 mmのコンパクトサイズ。大日本コンサルタント本社の11人乗りエレベーターで、キャスター付きスタンドに載せたまま、楽々と搬入することができたのだ。

「これまでのA0サイズの大判プリンターはかなりの大きさなので、一度、設置してしまうとフロア間を移動させるのも大変でした」と、大日本コンサルタント景観デザイン室の黒島直一室長は語る。「しかし、A0プラスサイズのT520は、A1サイズ用かと思うほど、コンパクトで驚きました」(同)。

 

  “大判図面を囲んでブレーンストーミング

大日本コンサルタント景観デザイン室は、橋や道路、トンネルなどの土木構造物の意匠デザインを担当している。AutoCADやWord、Excelといった設計業務で一般的に使われているソフトのほか、画像処理用のPhotoshop、イラスト作成用のIllustrator、デスクトップパブリッシング用のInDesignなどグラフィックデザイン系のソフトをよく使っている。

そのため、大判プリンターは設計協議や会議、地元説明会などで大きな資料が必要な時には欠かせない。用途としては、色で塗り分けた図面やプレゼンテーション用のポスターの印刷などが多く、週に数十枚を出力することもあるという。

「大判の写真も明るく、線も鮮明に印刷できました。色網の中を白抜きにした文字や線もシャープに出ています」と黒島室長は言う。

また、AutoCADで家屋や等高線などを分かりやすく色分けした図面も、くっきりと印刷された。T520など、このプリンターのドライバーはAutoCADからプリントするために最適化されたプログラムを搭載しており、プリントするために他社だと別途用意する専用のドライバーが不要で、図面の印刷クオリティーも高いのだ。

T520で出力したカラーポスターを手にする景観デザイン室の黒島直一室長(左)。等高線や家屋などを分かりやすく色分けした図面(右)
大判で出力した資料。図面や白抜きの文字もくっきりと印刷されている

景観デザイン室では地形や構造物の寸法を技術者自身が確かめながら、自分たちで模型も内部で作っているが、その際の下図として大判プリンターの印刷出力を活用する機会も多い。

「会議の時には、図面や資料をA3サイズで全員に配るのではなく、A1やA0といった大きなサイズで印刷してチーム全員で囲み、ディスカッションします。大きな図面やパースを見ながら話し合っていると、お互いの考えに刺激を受けて、面白いアイデアや発想が生まれることもあります。大判ならではのブレーンストーミング効果ですね」と黒島室長は言う。

大判図面を囲んでのディスカッション。「ブレーンストーミング効果」によって面白いアイデアや発想が生まれることもしばしばだ

  クリエーティブな作業を妨げない静かさ

通常、大判プリンターや複合機などの事務機器は、音が作業のじゃまにならないように部屋の隅などに置かれることが多い。しかし、今回の検証に当たり、T520は設計者や技術者のデスクや打ち合わせテーブルが並ぶ景観デザイン室の真ん中に設置された。

景観デザイン室のスタッフは、各自のパソコンやワークステーションにプリンタードライバーをインストールし、大判のカラー図面やプレゼンテーション用のポスター、写真、パースなどを印刷した。

「以前からある大判プリンターは、印刷時にカチャカチャと音がしますが、T520の音はほとんど気にならず、設計作業のじゃまになりません」と、T520のすぐ隣の席にいた女性スタッフは語る。

T520には液晶タッチパネルが搭載され、用紙の交換手順やインクの交換方法などの際には、アニメーション付きの解説が作業に応じて表示される。「T520を操作するのに、マニュアルは一度も見ていません。景観デザイン室のメンバーは、各自でドライバーをインストールし、問題なく使っています」(黒島室長)。

デスクに囲まれたオフィスの真ん中に設置されたT520。コンパクトで動作音も静か。クリエーティブな作業のじゃまにならない(左)。用紙の交換手順などは液晶タッチパネルにイラスト付きで解説が表示されるため、マニュアルを見ないで作業できる(右)

  安定性とコストパフォーマンスの高さも魅力

「T520を使い始めてから1週間ほどたちますが、紙づまりなどのトラブルは一度もなく、安定して動いています。万一、翌朝までに数十枚の図面を出力しないと行けない場合なども、CADの印刷コマンドをクリックして、安心して帰宅できそうな安心感があります。また、A0プラスサイズの大判プリンターがスタンド付きで36万8000円という価格は、コストパフォーマンスが高いですね。道路計画や造成など、カラーの平面図や地図を扱う仕事にはお勧めしたいです」と、「HP Designjet T520 36inch ePrinter」を使った感想を黒島室長は語った

Company Profile


大日本コンサルタント株式会社

本社 東京都豊島区駒込三丁目23番1号
設立 1963年1月23日
資本金 13億9900万円
従業員数 562人(2012年6月30日現在)
主な事業内容 橋梁や道路、都市などの分野を強みとする建設コンサルタント。調査、保全、環境・景観、耐震・防災などの幅広い分野を総合的にカバーする。
URL http://www.ne-con.co.jp/
【問い合わせ】
 日本ヒューレット・パッカード株式会社
東京都江東区大島2-2-1
カスタマー・インフォメーションセンター
0120-436-555 (携帯電話・PHS)03-5749-8291
受付時間:月曜日~金曜日 9:00~19:00 土曜日 10:00~17:00
ホームページ : http://www.hp.com/jp/designjet
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