管理人のイエイリです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用が、基本設計から実施設計、施工、さらには維持管理と進んでいくと、BIMパーツの3Dや図面表示、属性情報もさらに詳細なものが必要になってきます。
そこでBIMソフト「ARCHICAD」のベンダーであるグラフィソフトジャパンは、TOTOの協力を得て、建設ライフサイクルの各フェーズに対応できるトイレや手洗い器、洗面器などTOTO製品をBIMパーツ化した「TOTOライブラリ」を本日(6月23日)に公開しました。
ライブラリに含まれるBIMパーツには、属性情報として品名、明細(代表品番)、TOTOの分類キーワードや材質などがあらかじめセットされています。
そして、ARCHICADでパースや図面として表示するときに、
ナ、ナ、ナ、ナント、
縮尺によって詳細度が変化
するように、「詳細」、「簡略」「シンボル(またはなし)」の3つの詳細度が用意されているのです。
3Dモデル | ||
詳細 | 簡略 | (表示なし) |
立断面表示 | ||
詳細 | 簡略 | シンボル |
平面表示 | ||
詳細 | 簡略 | (表示なし) |
使い方ですが、まずグラフィソフトジャパンのウェブサイトにある「GRAPHISOFTダウンロードセンター」にアクセスし、「TOTOライブラリ」のボタンをクリック。名前や社名などを入力して「TOTO Library 01.lcf」というファイルをダウンロードします。
このファイルを、ARCHICADのライブラリマネージャーに読み込むと、一般のオブジェクト(BIMパーツ)と同じように使えます。
ARCHICADで設計中に、さらに詳しい製品図や説明書、カタログなどが見たくなった場合は、TOTOが開設している建築専門家のための情報サイト「COM-ET(コメット)」に、
BIMパーツからリンク
が張られているので、すぐに必要な情報にアクセスすることもできます。
本日は、ライブラリの第1弾としてトイレ、手洗い器、洗面器など20点が公開されましたが、今後、拡充し年内には約100点を公開する予定です。
BIMパーツを通して製品情報にアクセスできるようになると、各設計ソフトに対応したライブラリを整備するあらたな製品プロモーション戦略も生まれてきそうですね。