管理人のイエイリです。
古い建物の改修やリノベーションのプロジェクトで、まず立ちはだかる壁は 「図面が紙しかない」という問題です。
築20年、30年の建物では、青焼き図面や手書き修正入りの原図しか残っていないことも珍しくありません。PDFはあってもCADデータではない。
結局、設計を始める前にトレース作業が発生し、外注すれば1枚数千円から1万円超。枚数が多ければ数十万円かかり、納期は数週間かかっているのが実情です。
そんな古典的な図面のトレース作業が今、変わろうとしています。
建設業向けのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスを手がけるNOITACO(本社:東京都渋谷区)は、紙図面をスキャンし、アップロードするだけで、
ナ、ナ、ナ、ナント、
CADデータに変換
してくれる「CADトレースAI」β版のサービスを開始したのです。(NITACOのプレスリリースはこちら)
このサービスは、紙図面や青焼き図面、手書き図面、PDF図面などをアップロードするだけで、AIが解析し、DXF形式のCADデータを自動生成するものです。
対象図面は設計図、平面図、立面図などです。 単純なラスター・ベクター変換ではなく、使用するAIにはBPOで培った実務ノウハウが組み込まれています。
例えば、図面内のタイトル枠を自動検出し、図面領域と区別します。 次に、青焼き特有のかすれや汚れ、濃淡ムラなどのノイズを除去。 さらに、スキャン時に途切れた線や断片化した線分を統合し、連続した線として再構築します。
単なる画像処理ではなく、「図面として使える初稿」をつくることを目指しています。
その図面データは、最後に
人間が確認・修正
を行ってから納品されます。
つまり、完全にAI任せではなく、「AIが8割を担い、人が2割を仕上げる」という分業体制でCAD化を行うため、従来よりもトレース費用の低減と時間の短縮が期待できます。
現在、同社は、このサービスを図面の種類や状態による精度を実務データで検証するため、β版として無料提供しています。
ユーザーからのフィードバックをもとに、円弧や曲線の検出、OCR(文字認識)、レイヤー自動分類、BIM連携など、精度と機能を継続的に向上させていくとのことです。
ご興味のある方は、同社ウェブサイトの「無料トライアル・ご相談」のコーナーから申し込んでみてはいかがでしょうか。


















