家電感覚で点群計測! パナソニックATが198万円の3Dスキャナー「@mapper」を発売
2026年2月26日

管理人のイエイリです。

改修工事や既存建物のBIM化を進めようとすると、まずぶつかるのが「現況をどう正確に押さえるか」という問題です。

三脚式のレーザースキャナーは精度は高いものの、設置と撤収を何度も繰り返す必要があり、時間も手間もかかります。しかも計測後の点群処理は専門的で、属人化しがちです。

「3D化したいけれど、そこまで大げさにやるほどでもない」 そんな現場のモヤモヤ、皆さんも経験があるのではないでしょうか。

そんなお困りごとを抱えた皆さんに朗報です。

パナソニック アドバンストテクノロジー(東京都港区。以下、パナソニックAT)が、

ナ、ナ、ナ、ナント、

持って歩くだけ

で周囲の空間を簡単に点群計測できる3Dスキャナー、「@mapper(アットマッパー)」を2026年2月24日に発売したのです。(パナソニックATのプレスリリースはこちら

3Dスキャナー「@mapper」の外観(以下の写真、資料:パナソニックAT)

3Dスキャナー「@mapper」の外観(以下の写真、資料:パナソニックAT)

3Dスキャナーと言えば、三脚に載せて、何度も位置を変えながら計測するというイメージですが、この製品は自己位置推定しながら連続計測するSLAM方式を採用しています。

ハンディースキャナーの一種ですが、魚眼レンズのように周囲の空間を丸ごとスキャンするため、取り漏れが少ない設計です。

ちなみにレーザースキャナーの最大到達距離は60m。精度はcmオーダーの用途向けと考えられ、改修や現況把握用途には十分と考えられます。計測した点群はその場で1つのデータに合成されて、USBメモリーに保存して取り出すことができます。

斜張橋の周辺を3Dスキャンした点群の例

斜張橋の周辺を3Dスキャンした点群の例

交差点周辺の街並みを3Dスキャンし、パース的に表示した例

交差点周辺の街並みを3Dスキャンし、パース的に表示した例

そして 気になるお値段は約198万円(税込)です。三脚型の高精度3Dレーザースキャナーが数百万円から1000万円級であることを考えると、かなり現実的なレンジです。

いかにもパナソニックグループの会社らしい“家電感覚”で使えて、価格もこなれた3Dスキャナーなので、3D計測は一気に「専門家の仕事」から「現場の日常業務」に近づきそうです。

改修前の形状把握や天井裏の設備確認、BIM化のベース作成といった用途であれば、十分実務に耐えるレベルです。

もう一つ面白いのは、

振動に強い

ことです。

それもそのはず、自律歩行ロボットで鍛えたSLAM技術を活用しているとのことで、なるほどと思わせます。

歩行だけでなく、四足歩行ロボットやラジコン建機に搭載して定期的に現場を回り、出来形をデータ化するという未来が、ぐっと現実味を帯びてきますね。

現場の皆さん、この価格と機動力、どう見ますか。

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