運転席にペタッと貼るだけ! ハンディスキャナーで線路を3D化する「CalTa M42」登場
2025年11月27日

管理人のイエイリです。

鉄道インフラの維持管理では、線路やトンネル、周辺構造物を3Dレーザースキャナーで計測し、点群データとして記録する取り組みが広がっています。

しかし、その実施には高価な鉄道用MMS(モービルマッピングシステム)や専用検測車が必要で、導入コストの高さや専門人材の不足が障壁となっていました。

「もっと手軽に」「もっと低コストで」「もっと頻度高く」線路を計測したいという現場の声に応えて、CalTa(本社:東京都港区)とマップフォー(本社:愛知県名古屋市)は、画期的なソリューション「Calta M42」を共同開発しました。

従来のMMSに代わり、営業用列車の運転席に、

ナ、ナ、ナ、ナント、

ハンディースキャナー

を取り付けて、線路を点群計測するシステムなのです。(CalTaのプレスリリースはこちら

手持ち式のハンディースキャナー(上段)を営業用列車の運転席に取り付けて(下段)点群計測できる(以下の写真、資料:CalTa、マップフォー)

手持ち式のハンディースキャナー(上段)を営業用列車の運転席に取り付けて(下段)点群計測できる(以下の写真、資料:CalTa、マップフォー)

計測された線路の点群データ

計測された線路の点群データ

最大のポイントは、従来の大型MMSの代わりに手軽なハンディースキャナーを活用したことです。

点群データの取得に専門知識や高性能PCは不要で、運転席で取得したデータをアップロードするだけで、ノイズ除去や点群生成、写真との統合が自動で行われます。

スキャナーを車両の窓に取り付けるために、

吸盤付き治具

も開発されました。

運転席の窓にスキャナーを取り付けるための吸盤付き治具

運転席の窓にスキャナーを取り付けるための吸盤付き治具

こうして取得した点群データは、CalTaの鉄道デジタルツインプラットフォーム「TRANCITY(トランシティ)」上で可視化できます。

CalTa M42 を活用すれば、線路や設備の状態を低コストで繰り返し記録でき、劣化状況の把握や補修計画の作成を、現地に行かずにある程度行えるので、保線業務で発生していた「移動のムダ」を大幅に削減できそうです。

一方、ミリ単位の精密検測や軌道狂い測定では、従来の専用検測車が依然として必要です。「日常的な空間把握はCalTa M42」「精密検測は専用車」
という使い分けによる保線DXを大きく前進させるソリューションになりそうです。

なお、このシステムは2025年11月26日から11月29日に、幕張メッセで開催の「第9回鉄道技術展2025」に出展されます(小間番号:J-81)。ご興味のある方は、出掛けてみてはいかがでしょうか。

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