管理人のイエイリです。
通称“杭ナビ”と呼ばれるトプコンのレイアウトナビゲーター「LN-100」は、測量用のプリズムを自動追尾するトータルステーションと同じような性能をもちながら、1人で扱える手軽さを備えています。
そのため、現場では測量機というよりも工具感覚で使われることが多いのが特徴です。
LN-100の導入をきっかけに1人測量の効率を知った人は3次元データの便利さに目覚め、国土交通省が推進する「i-Construction」にのめり込んでいくことも多いため「i-Con導入機」としても好評です。
このほど、このLN-100の2代目モデルである「LN-150」が、2019年11月に発売されました。従来機種に比べて測定範囲が、
ナ、ナ、ナ、ナント、
上下角170%、距離130%
も拡大したのです。(トプコンのプレスリリースはこちら)
特に向上したのは、上方向の測定範囲が従来の25°から55°へと倍以上に広がったことです。これだと急斜面や狭い建築現場でもぐっと使いやすくなりましたね。
また、測定距離は従来機が100mだったのに対し、130mへと伸びました。そのため、1回に計測できる範囲が広がり、測定場所の移動に伴う“盛り換え”作業が少なくて済みます。
操作はAndroid端末と「TopLayout」というアプリで行いますが、従来機通り、建設システムの「快測ナビ」や福井コンピュータの「TREND-FIELD」、オートデスクの「BIM360
LAYOUT」などにも連携しています。
また、オプションで
スマートグラス
にも対応しており、両手をフリーにしたままスマートグラスと声で1人測量が行えます。
初代の「LN-100」は、施工現場では日常の測量や墨出し作業のほか、最近ではBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルやスマートグラスとの連携や、墨出しロボット、MR(複合現実)デバイス「HoloLens」の位置計測など、幅広く使われています。
従来から要望が多かった測定範囲の拡大を実現した2代目の「LN-150」は、さらに多くの現場で使われていきそうです。