管理人のイエイリです。
水中ドローンというと、「ああ、カメラを積んで水中の様子を見るリモコン潜水艇ね」くらいに思っている方も多いでしょう。
しかし、最近の水中ドローンによる計測、測量技術は驚きの進化を遂げています。
シー・エフ・ディー販売(以下、CFD販売。本社:愛知県名古屋市)は、中国・深センのQYSEA社が開発・製造する産業用水中ドローン「FIFISH E-MASTER NAVI」を使った橋脚の洗堀調査の記録をこのほど公開しました。
この水中ドローンにはカメラだけでなく、
ナ、ナ、ナ、ナント、
水中レーザー光線
を照射する装置が付いているのです。(CFD販売のプレスリリースはこちら)
この装置は10cm間隔で平行な2本のレーザー光線を照射できます。
このレーザー光を頼りに水中の構造物までの距離を計算し、映像の上にスケールを重ねて表示する「AR(拡張現実)測量」機能によってミリメートル単位の寸法計測が行えるのです。
これまでの「見るだけ」の水中ドローンというイメージを持っていた人には、驚きの進化と言えるでしょう。
さらにこの水中ドローンには、構造物のすき間や欠損部などの輪郭を即座に認識し、寸法や面積を計算する
「AI計測機能」
も搭載されています。輪郭線などはAR測量機能によって現場の映像上に重ねて表示されます。
このほか、洗堀調査時には橋梁の上・下流各500mの区間の水面上を、水中ドローンを航行させ、ソナーによるリアルタイム測深も行いました。
位置情報と合わせることで、河床の3D地形データも作成されました。
この水中ドローンは、2025年6月18日(水)〜21日(土)に幕張メッセで開催の「CSPI-EXPO2025」のジュンテクノサービスのブース(小間番号:17-05) に出展されますので、ご興味のある方はお出かけください。