AI計測、AR測量、水中レーザーで進化する水中ドローン! CFD販売が画期的な洗堀調査を実践
2025年6月20日

管理人のイエイリです。

水中ドローンというと、「ああ、カメラを積んで水中の様子を見るリモコン潜水艇ね」くらいに思っている方も多いでしょう。

しかし、最近の水中ドローンによる計測、測量技術は驚きの進化を遂げています。

シー・エフ・ディー販売(以下、CFD販売。本社:愛知県名古屋市)は、中国・深センのQYSEA社が開発・製造する産業用水中ドローン「FIFISH E-MASTER NAVI」を使った橋脚の洗堀調査の記録をこのほど公開しました。

産業用水中ドローン「FIFISH E-MASTER NAVI」の外観(以下の写真、資料:CFD販売)

産業用水中ドローン「FIFISH E-MASTER NAVI」の外観(以下の写真、資料:CFD販

橋脚の洗堀調査の様子。左側に水中ドローンにつながるケーブルが見える
橋脚の洗堀調査の様子。左側に水中ドローンにつながるケーブルが見える

この水中ドローンにはカメラだけでなく、

ナ、ナ、ナ、ナント、

水中レーザー光線

を照射する装置が付いているのです。(CFD販売のプレスリリースはこちら

水中レーザー光線を発射するイメージ。レーザー光は10cm間隔で平行に照射されている

水中レーザー光線を発射するイメージ。レーザー光は10cm間隔で平行に照射されている

この装置は10cm間隔で平行な2本のレーザー光線を照射できます。

このレーザー光を頼りに水中の構造物までの距離を計算し、映像の上にスケールを重ねて表示する「AR(拡張現実)測量」機能によってミリメートル単位の寸法計測が行えるのです。

これまでの「見るだけ」の水中ドローンというイメージを持っていた人には、驚きの進化と言えるでしょう。

AR測量機能によって、水中の鉄筋上にスケールを重ねて表示し、間隔をミリメートル単位で計測したところ

AR測量機能によって、水中の鉄筋上にスケールを重ねて表示し、間隔をミリメートル単位で計測したところ

さらにこの水中ドローンには、構造物のすき間や欠損部などの輪郭を即座に認識し、寸法や面積を計算する

「AI計測機能」

も搭載されています。輪郭線などはAR測量機能によって現場の映像上に重ねて表示されます。

構造物のすき間や欠損部の輪郭を自動認識し、寸法や面積をリアルタイムに算出する「AI計測機能」

構造物のすき間や欠損部の輪郭を自動認識し、寸法や面積をリアルタイムに算出する「AI計測機能」

このほか、洗堀調査時には橋梁の上・下流各500mの区間の水面上を、水中ドローンを航行させ、ソナーによるリアルタイム測深も行いました。

位置情報と合わせることで、河床の3D地形データも作成されました。

測深データから作成した河床の等高線データ

測深データから作成した河床の等高線データ

河床の3Dモデル。斜め手前から見たところ

河床の3Dモデル。斜め手前から見たところ

この水中ドローンは、2025年6月18日(水)〜21日(土)に幕張メッセで開催の「CSPI-EXPO2025」のジュンテクノサービスのブース(小間番号:17-05) に出展されますので、ご興味のある方はお出かけください。

(Visited 1 times, 1 visits today)

Translate »