四足歩行ロボ「Spot」で進捗管理や測量! 鹿島と竹中が共同研究を開始
2020年12月8日

管理人のイエイリです。

ソフトバンク傘下にあるボストンダイナミクス(Boston Dynamics)が開発した四足歩行ロボット「Spot」は、階段や傾斜地も難なく通過し、障害物を自分で避ける機能を持っています。

そこで鹿島建設や竹中工務店、竹中土木はそれぞれ、ボストンダイナミクス、ソフトバンク、ソフトバンクロボティクスの協力を得て、Spotを

ナ、ナ、ナ、ナント、

「現場の助っ人」

として使うための共同研究を始めることになったのです。(鹿島建設、竹中工務店、竹中土木のプレスリリースはこちら

鹿島建設がトンネル工事現場で行ったSpotによる点検・巡視の実証実験(以下の資料:Boston Dynamics)

鹿島建設、竹中工務店、竹中土木の3社は2018年6月以降、それぞれ個別に実証実験を行ってきました。

しかし建設現場は複雑で厳しい条件下であるため、Spotを実用的に使うには、様々な環境で歩行性能を検証・改善していく必要があります。

このほか、どんな現場業務でSpotを使うのが効果的なのかや、機能開発に多くの試行錯誤が必要なことから、3社による共同研究が最善と判断したそうです。

竹中工務店が建築現場で自動巡回や写真撮影を行った実証実験

竹中土木が屋外の造成現場で行った路面歩行の実証実験

検証項目としては、Spotの確実な歩行を実現するための通信環境の構築や現場で社員の業務負担を軽減するための利用方法の検証があります。

現場でSpotに行わせる仕事としては、歩行・巡回機能を生かして、遠方から現場の確認や作業員とのコミュニケーションを図ること、自動巡回による現場の進捗(しんちょく)記録や点検を行うこと、そして

現場を測量・記録

して建物などが図面通りにできているかを確認する「出来形管理」などを想定しています。

これまでのロボットは、人間ができない危険作業などに使われてきました。今後は人間が何気なく行っていた作業をいかにロボットに行わせるかが、開発のポイントになりそうですね。

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