曇りでも建物や地形を3D計測!NTTデータが 全天候型レーダー衛星を投入
2020年12月7日

管理人のイエイリです。

NTTデータは2014年から光学センサーを搭載した光学衛星による「AW3D全世界デジタル3D地図」を提供しています。

ただ光学衛星は、雲や煙があるときは地上の画像が撮影できないという弱点がありました。

そこで同社はフィンランドの小型レーダー衛星会社「ICEYE社」と業務提携を行い、2020年12月4日に「全天候型地図情報提供サービス」を開始しました。

フィンランドのICEYE社の小型衛星(資料:Courtesy of ICEYE)

ICEYE社の小型レーダー衛星の撮影データと、NTTデータの高精度な画像解析技術を合わせることで、

ナ、ナ、ナ、ナント、

曇りでも地表のクルマ

や建物などを3D計測できるのです。(NTTデータのプレスリリースはこちら

ICEYEの衛星画像から作成した雲仙普賢岳・平成新山の3D地図(以下の資料:NTTデータ)

レーダー衛星は重量100kg以下と小型ながら、クルマや建物、船、鉄塔などを世界最高精度の50cm解像度で詳細に計測できます。

天候にかかわらず、地形や土地利用などの地図情報が取得できるので、インフラ企業の定期的な設備管理や、山岳地域で災害が発生したときの状況把握などが行えます。

レーダー衛星画像の例。左が0.5m解像度の雲仙普賢岳砂防ダム

3m解像度の三宅島

また、1日に何度も日本上空を撮影できるので、高頻度で3D地図を更新できるというメリットあります。

そのため、人が現地に入れないエリアや悪天候時にも、

スピーディーに現況把握

が行えるです。

NTTデータが提供するサービスは、STRIPMAP(解像度3m、シーンサイズ50km×30m)、STRIPMAP HIGH(解像度3m、シーンサイズ50km×30km)、SPOTLIGHT(解像度1m、シーンサイズ5m×5km)、SPOTLIGHT HIGH(解像度1m、シーンサイズ5m×5km)です。

ICEYE社のレーダー衛星は現在、3機運用中ですが、次年度では10機に増やす予定です。将来は1時間ごとに3D地図の更新が可能になりそうです。

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