iPhoneがRTK対応の“万能測量機”に変身! レフィクシアの「LRTK」が現場で静かなブームに
2024年4月8日

管理人のイエイリです。

カメラやLiDAR、GNSS(全地球測位システム)を備えたモバイル機器、iPhoneは建設現場の生産性向上に欠かせない道具になりつつあります。

iPhone内蔵のGNSS機能による位置計測の精度も、準天頂衛星「みちびき」 が登場したこともあり、誤差5~10センチメートルまで高まってきました。しかし、「もっと高精度な測位精度がほしい」、というケースもあるでしょう。

そんな高精度が必要なユーザーの間で静かなブームとなっているのが、東京工業大学発のスタートアップ、レフィクシア(本社:東京都港区)が開発した「LRTK Phone 4C」(以下、LRTK)というデバイスです。

iPhoneに「LRTK」を装着したところ。バッテリーも内蔵している(以下の写真、資料:レフィクシア)

iPhoneに「LRTK」を装着したところ。バッテリーも内蔵している(以下の写真、資料:レフィクシア)

このデバイスをiPhoneに取り付けるだけで、

ナ、ナ、ナ、ナント、

RTK-GNSS測量機

に変身するのです。

LRTKを取り付けたiPhoneを三脚に載せたところ。これでセンチメートル精度の定点観測が行える

LRTKを取り付けたiPhoneを三脚に載せたところ。これでセンチメートル精度の定点観測が行える

このデバイスを取り付けると、ネットワーク型RTK-GNSSによる位置補正情報が活用できるので、自己位置の測位精度はcm級まで高まります。

そしてiPhoneで撮影した写真や点群にも、高精度な位置情報が付けられるので、場所や時期が異なる画像や点群データを同じ公共座標上で正確に位置を表示できます。

2024年1月1日に発生した能登半島地震の被災地域でも、LRTK付きiPhoneによって地盤の液状化による電柱の埋没や道路のひび割れなどを計測し、同社の「LRTKクラウド」システム上でアップし、スピーディーに共有できました。

LRTK付きiPhoneで撮影した写真には、高精度の位置情報が付けられる

LRTK付きiPhoneで撮影した写真には、高精度の位置情報が付けられる

能登半島地震の被災地を撮影した写真をLRTKクラウド上で整理・共有したところ

能登半島地震の被災地を撮影した写真をLRTKクラウド上で整理・共有したところ

iPhoneのLiDARで計測した点群データも高精度の位置情報で管理できる

iPhoneのLiDARで計測した点群データも高精度の位置情報で管理できる

上記の例はクラウドの地図上での位置情報活用ですが、CAD図面やBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)と組み合わせて、高精度を生かして配筋や仕上げなどの写真をプロットすると、施工管理の生産性向上にも使えそうですね。

また、面白いのは、以前、撮影した場所への

ナビゲーション機能

が使えることです。

以前、写真撮影した場所まで地図上で道案内してくれる機能です。始めは矢印で誘導し、現場に近づくとトータルステーションによる1人墨出しのような画面で、その位置までピンポイントで誘導してくれます。

以前の写真撮影位置まで誘導してくれるナビゲーション機能

以前の写真撮影位置まで誘導してくれるナビゲーション機能

現場に近づくと、より細かく誘導し、ピンポイントで以前と同じ撮影位置までたどり着ける

現場に近づくと、より細かく誘導し、ピンポイントで以前と同じ撮影位置までたどり着ける

時期を変えた時系列で定点撮影に使った例

時期を変えた時系列で定点撮影に使った例

このナビゲーション機能には撮影した方向も再現する機能がついています。時期を変えて定点撮影した写真を時系列に並べて経年劣化を記録できるほか、埋設管の工事を行った時、後で地上から埋設管の位置を推定するのにも大いに役立ちそうですね。

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