iPhoneの点群とRTK-GNSSで小規模橋梁をスピード点検! ベイシスコンサルが「mapry橋梁」を発売
2024年5月22日

管理人のイエイリです。

少子高齢化による人手不足がますます深刻化する中、老朽化が進む土木インフラを効率的に維持管理することが求められています。

中でも、全国に55万カ所以上ある小規模橋梁の点検コストと工程短縮は、予算が厳しい地方自治体にとって大きな課題です。

そこで、ベイシスコンサルティング(本社:東京都文京区)は、戦略パートナーのマプリィ(本社:兵庫県丹波市)が開発した小規模橋梁向け点検システム「mapry橋梁」を発売するとともに、専用ホームページを開設しました。

小規模橋梁向け点検システム「mapry橋梁」(以下の写真、資料:ベイシスコンサルティング)

小規模橋梁向け点検システム「mapry橋梁」(以下の写真、資料:ベイシスコンサルティング)

これまで、現場に出向いた技術者が手作業で野帳に記入したり、デジタルカメラで撮影したりする作業を、

ナ、ナ、ナ、ナント、

iPhone1台で完結

できるのです。(ベイシスコンサルティングのプレスリリースはこちら

「mapry橋梁」の使い方

「mapry橋梁」の使い方

野帳の代わりに使うのは、iPhoneのLiDARで作成した3D点群データです。

使い方はまず、iPhoneを橋脚などにかざして、内蔵のLiDAR機能で橋梁の3D点群データを作成します。iPhoneには位置情報の精度を高めるため、ネットワークRTK-GNSSを利用する「R1(GNSS)」という機器を取り付けます。

その上に、撮影した写真や動画を「ピン」でひも付けし、部材や劣化種別、判定区分などのメモを記録します。そのため損傷位置の書き込みミスを防げます。

スマホ上で距離や面積、体積も計測できるので、メジャーテープなどで測る必要はありません。

「mapry橋梁」の画面イメージ。現場で作成した3D点群の上に、写真や点検メモなどをピンでひも付ける

「mapry橋梁」の画面イメージ。現場で作成した3D点群の上に、写真や点検メモなどをピンでひも付ける

現場で作成したデータを

クラウドにアップ

クラウドにアップすると、すぐさまWebブラウザー専用アプリ「mapryGIS」によって内業班と共有し、野帳の作成や写真帳票の出力などを行えます。

Webブラウザー専用アプリ「mapryGIS」での作業イメージ

Webブラウザー専用アプリ「mapryGIS」での作業イメージ

Webブラウザー専用アプリ「mapryGIS」での作業イメージ●

気になる「mapry橋梁」のお値段ですが、サブスクリプション制となっており、2アカウント、6カ月で18万円(税別、以下同じ。mapryGIS付き)です。

また、必要なハードは、iPhone本体が15万8273円、R1(GNSS)が9万2000円です。

このシステムは、2024年5月22日~24日、千葉・幕張メッセで開催される「第6回 建設・測量生産性向上展 (CSPI-EXPO)」のマプリィ社ブース(展示ホール3、小間番号10-40)で展示されます。

気になる方は、お出掛けになってはいかがでしょうか。

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