管理人のイエイリです。
配管内部の検査と言えば、光ファイバーや電線を組み込んだケーブルの先に管内カメラを取り付け、配管内を撮影する方法が一般的です。
管内の抵抗を少なくし、曲管部を曲がりやすくするため、ケーブルは細く、しなやかな方が有利ですよね。
ところがこのほど、ソラリス(本社:東京都板橋区)とCalta(本社:東京都港区)が共同で始めた配管点検サービスの作業風景写真を見ると、なぜか、かなり太いケーブルを使っています。
その正体は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ミミズ型管内走行ロボット
の「Sooha 100A」だったのです。(ソラリスのプレスリリースはこちら)
ソラリスの「Sooha」は、空気圧で動作する様々な人工筋肉をロボット本体に沿って配置し、ミミズが地中を移動するときの「ぜん動運動」を再現した世界初のロボットです。
そのため、従来の技術では困難だった直径100mmなどの小口径配管内を50m奥まで進入しながら、ヘッド部に搭載されたカメラで配管内部の動画を撮影できます。
今回の配管点検サービスでは、その動画データをCaltaのデジタルツイン作成Webアプリ「TRANCITY」にアップロードすることで、配管内外を
デジタルツイン化
し、3D点群データ作成まで行ってくれるのです。
配管内を撮影した動画から、最も高品質なデジタルツインや3D点群データが生成できるように、SoohaとTRANCITYを最適化しました。
このデータがあれば、配管内部の損傷箇所の位置や長さを見える化でき、設備管理は効率化できそうですね。
このシステムは、2024年7月24日~26日、東京ビッグサイトで開催される「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2024」内の「第50回プラントメンテナンスショー」のソラリスブース(東4ホール、小間番号:M4-275)に出展され、管内走行や3Dデータ作成など両社の連携デモが見られるとのことです。ご興味のある方は、出かけてみてはいかがでしょうか。