ミミズ型ロボで配管内部をデジタルツイン化!ソラリスとCaltaがサービスを開始
2024年7月24日

管理人のイエイリです。

配管内部の検査と言えば、光ファイバーや電線を組み込んだケーブルの先に管内カメラを取り付け、配管内を撮影する方法が一般的です。

管内の抵抗を少なくし、曲管部を曲がりやすくするため、ケーブルは細く、しなやかな方が有利ですよね。

ところがこのほど、ソラリス(本社:東京都板橋区)とCalta(本社:東京都港区)が共同で始めた配管点検サービスの作業風景写真を見ると、なぜか、かなり太いケーブルを使っています。

ソラリスとCaltaが始めた配管点検サービスの作業風景。なぜかかなり太いケーブルを使っている(以下の写真、資料:ソラリス、Calta)

ソラリスとCaltaが始めた配管点検サービスの作業風景。なぜかかなり太いケーブルを使っている(以下の写真、資料:ソラリス、Calta)

その正体は、

ナ、ナ、ナ、ナント、

ミミズ型管内走行ロボット

の「Sooha 100A」だったのです。(ソラリスのプレスリリースはこちら

ミミズ型管内走行ロボット「Sooha100A」。空気圧で各部の人工筋肉を駆動し、ミミズのぜん動運動を再現して管内に進入する

ミミズ型管内走行ロボット「Sooha100A」。空気圧で各部の人工筋肉を駆動し、ミミズのぜん動運動を再現して管内に進入する

ソラリスの「Sooha」は、空気圧で動作する様々な人工筋肉をロボット本体に沿って配置し、ミミズが地中を移動するときの「ぜん動運動」を再現した世界初のロボットです。

そのため、従来の技術では困難だった直径100mmなどの小口径配管内を50m奥まで進入しながら、ヘッド部に搭載されたカメラで配管内部の動画を撮影できます。

今回の配管点検サービスでは、その動画データをCaltaのデジタルツイン作成Webアプリ「TRANCITY」にアップロードすることで、配管内外を

デジタルツイン化

し、3D点群データ作成まで行ってくれるのです。

デジタルツイン作成アプリ「TRANCITY」のログイン画面

デジタルツイン作成アプリ「TRANCITY」のログイン画面

作成された配管内外のデジタルツイン

作成された配管内外のデジタルツイン

配管内を撮影した動画から、最も高品質なデジタルツインや3D点群データが生成できるように、SoohaとTRANCITYを最適化しました。

このデータがあれば、配管内部の損傷箇所の位置や長さを見える化でき、設備管理は効率化できそうですね。

このシステムは、2024年7月24日~26日、東京ビッグサイトで開催される「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2024」内の「第50回プラントメンテナンスショー」のソラリスブース(東4ホール、小間番号:M4-275)に出展され、管内走行や3Dデータ作成など両社の連携デモが見られるとのことです。ご興味のある方は、出かけてみてはいかがでしょうか。

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