iPhoneで埋め戻し土量を計測! イクシスが「GENBA-Scan」で体積管理を省人化
2024年7月25日

管理人のイエイリです。

iPhone Proに搭載されている3Dスキャン装置「LiDAR」は、建設現場で形状や寸法の計測や、各種図面の作成などに使われています。

イクシス(本社:神奈川県川崎市)も2024年7月2日、iPhone用のAR体積管理ソリューション「GENBA-Scan」をリリースしました。

AR体積管理ソリューション「GENBA-Scan」の使用イメージ(以下の写真、資料:イクシス)

AR体積管理ソリューション「GENBA-Scan」の使用イメージ(以下の写真、資料:イクシス)

現場に積まれた土砂の量などをLiDARで計測できる

現場に積まれた土砂の量などをLiDARで計測できる

iPhoneのLiDARを使って、土砂やがれき、雪などの山を計測し、体積を算出するアプリですが、面白い機能が備わっています。

ナ、ナ、ナ、ナント、

埋め戻し土量

を求めることができるのです。(イクシスのプレスリリースはこちら

埋設管の施工現場。「GENBA-Scan」はこれから掘削溝を復旧するのに必要な埋め戻し土量を算出できる

埋設管の施工現場。「GENBA-Scan」はこれから掘削溝を復旧するのに必要な埋め戻し土量を算出できる

埋め戻し土量の計測を可能にした「仮想壁設定機能」のイメージ

埋め戻し土量の計測を可能にした「仮想壁設定機能」のイメージ

埋め戻し土量といえば、いわば空気の部分です。その体積を求めるため、このアプリにはイクシス独自の「仮想壁設定機能」(特許出願中)が備わっています。

計測現場の地面やストックヤードの側壁などを仮想壁として設定します。そしてLiDARで現場を計測した3D面と組み合わせて、囲まれた部分の体積を求めるという仕組みです。

このアプリには仮想壁を使った計測を行う機能として、(1)体積モード、(2)容積モード、(3)差分モードが用意されており、埋め戻し土量の算出には(2)の容積モードを使います。

仮想壁を使った3つの計測モード

仮想壁を使った3つの計測モード

また(1)の体積モードはストックヤードの在庫管理や、ダンプトラックに積載した土砂の計測、(3)差分モードは骨材ビンなどの容器の上端を超えて凹凸のある資材の計測に使います。

床と三方を壁で囲まれたストックヤードの在庫管理に使用した例

床と三方を壁で囲まれたストックヤードの在庫管理に使用した例

ダンプトラックの積載量計測にも使える

ダンプトラックの積載量計測にも使える

操作は計測開始/停止のボタンと計測メニューを押すだけなので、誰でも簡単に使えます。また計算された体積や容積はアプリ画面で確認でき、帳票も自動作成されるので報告書作成の手間が大幅に減り、計算や転記のミスも防止できます。

自動作成されたストックヤード在庫管理の報告書

自動作成されたストックヤード在庫管理の報告書

その結果、これまでの体積管理業務で必要だった計測前の資材ならし作業が不要になり、複数人で行っていた現場計測、記録や帳票作成作業を、

1人でスピーディー

に行えるため、生産性は10倍以上に向上すると言っても過言ではありません。

GENBA-Scanによる省人化、生産性向上効果イメージ

GENBA-Scanによる省人化、生産性向上効果イメージ

これまでの埋め戻し作業やコンクリート打設作業などでは、正確な土砂や生コンの量がわからなかったので、資材の「逐次投入」による手間や、「過剰調達」、そして「残材」などのムダが起こりがちでした。

その点、GENBA-Scanを使うとこれらの作業や資材のムダなども防げそうですね。

「GENBA-Scan」はイクシスからレンタルで提供されます。

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