管理人のイエイリです。
新潟市西区に本拠を構える建設会社、廣瀬の本社1階にこのほど、オペレーションルームが設けられ、シールドトンネルを輪切りにしたような形の装置が導入されました。
一体、この装置は何なのかというと、
ナ、ナ、ナ、ナント、
現場の建機を遠隔操作
するための「コックピット」だったのです。(コマツのプレスリリースはこちら)
このコックピットは、コマツと子会社のEARTHBRAIN(本社:東京都港区)が共同開発した建設機械用の遠隔操作システム「Smart Construction Teleoperation」の運転席になるものです。
建機を運転するためには、まず現場まで移動し、実機の運転席に乗るのが常識でした。
ところが、このシステムを使うと本社などに設置したコックピットから、現場にある複数の建設機械を遠隔操作し、施工を行えるので現場まで出掛ける必要がありません。
また、他の建機に乗り換えるときも、
スイッチを切り替えるだけ
でOKなので、運転席から降りて別の建機まで移動するという手間も不要です。
廣瀬は建設業界のイメージ刷新や、働き方改革、生産性向上などを目指しており、その活動の一環として建機の遠隔操作システムを導入しました。
このシステムは、2023年にオオノ開發(本社:愛媛県松山市)の協力のもと、量産化に向けた検証が行われてきました。(2023年4月17日の当ブログ参照)
その結果、遠隔操作時の遅延が少なく、実機の操作とほぼ遜色(そんしょく)のない操作ができると評価され、全国のコマツカスタマーサポート(本社:東京都港区)を通じて、正式発売となりました。
コックピットには、廣瀬が導入した「インテリジェントサークル」型のほか流線型の「スペースシップ」型もあります。
いよいよ、建機オペレーターも現場ではなく、オフィスに出勤する時代になってきたようです。