iPadによる“1人配筋検査”から帳票化まで! 「BAIAS」と「EX-TREND武蔵」の連携で作業時間が半分以下に
2024年6月4日

管理人のイエイリです。

建設分野向けのAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)関連システムを数々、開発するエコモット(本社:札幌市中央区)は2023年12月、子会社のGRIFFY(本社:東京都千代田区)を設立し、「現場ロイド」などの建設DX(デジタル・トランスフォーメーション)関連ソリューションを展開しています。

GRIFFYが今、力を入れているソリューションの1つが、村本建設と共同開発した配筋検査ARシステム「BAIAS(バイアス)です。

タブレット端末「iPad Pro」のLiDARセンサーやカメラを活用することで、

ナ、ナ、ナ、ナント、

鉄筋の数や太さ、間隔

を自動計測し、鉄筋コンクリート工事の配筋検査を1人で行えるシステムなのです。

配筋検査ARシステム「BAIAS」による1人配筋検査風景(以下の写真、資料:GRIFFY)

配筋検査ARシステム「BAIAS」による1人配筋検査風景(以下の写真、資料:GRIFFY)

iPadの画面上に表示された鉄筋の本数や鉄筋径、間隔など

iPadの画面上に表示された鉄筋の本数や鉄筋径、間隔など

2022年にエコモットが開発して以来、2023年2月には電子小黒板機能、同6月にはかぶり計測やダブル配筋への対応、同11月には国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」への登録と、着々と機能を拡張してきました。

その一方、課題はBAIASの帳票フォーマットが独自の形式であるため、国交省などの発注者に提出する出来形管理図表はユーザー自身が作る必要があったことです。

こうした課題を克服するため、2024年5月22日に、福井コンピュータの土木施工管理システム「EX-TREND武蔵」とBAIASは、クラウド連携を開始したのです。

BAIASとEX-TREND武蔵のクラウド連携イメージ

BAIASとEX-TREND武蔵のクラウド連携イメージ

その結果、BAIASで計測した鉄筋の本数や径、間隔、かぶり厚さなどの計測値を、EX-TREND武蔵の「出来形管理プログラム」に取り込み、国土交通省などへ電子納品に使える出来形管理図表としての出力ができるようになりました。

配筋検査の作業時間は、

50~70%も削減

でき、検査プロセス全体も効率化されます。(GRIFFYのプレスリリースはこちら

GRIFFYにとってはBAIASをEX-TREND武蔵ユーザーに展開でき、福井コンピュータにとってはBAIASを配筋検査ツールとして使えるので、Win-Winな連携と言えそうですね。

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