タブレットによるARで「未来の現場」を見る! KENTEMが「快測AR」をシリーズに追加
2024年6月5日

管理人のイエイリです。

建設システム(本社:静岡県富士市。以下、KENTEM)の施工管理システム「快測シリーズ」は、トータルステーションとスマートフォンで現場での墨出しやICT施工が行える「快測ナビ」(2016年1月7日の当サイト記事)や、iPadのLiDARで公共座標系による点群計測が行える「快測Scan」(2022年10月18日の当サイト記事)など、手軽に情報化施工が行えるアプリとして親しまれています。

この快測シリーズに、今回「快測AR」が加わり、2024年6月25日に発売されることになりました。

その名の通り、タブレット上でAR(拡張現実)の技術を使い、目の前にある実際の現場とこれから作る構造物の3Dモデルを融合し、

ナ、ナ、ナ、ナント、

未来の現場

が見られるアプリなのです。(KENTEMのプレスリリースはこちら

現実の岸壁(左)に、快測ARで拡張された将来の岸壁などを重ねて見たところ(右)(以下の写真、資料:KENTEM)

現実の岸壁(左)に、快測ARで拡張された将来の岸壁などを重ねて見たところ(右)(以下の写真、資料:KENTEM)

現場でARを使う上で重要なのは、現実の風景と3Dモデルの位置や方向を高精度に合わせることです。

快測ARでは現場の任意の位置に「KENTEMマーカー」を配置し、「快測ナビ」でマーカー中心の位置座標を計測します。

その座標値をQRコード化して「快測AR」に読み込むと、マーカーを自動認識してどこでも確実に位置合わせが行えます。作業中に3Dモデルの位置がずれても、簡単に位置合わせし直すことができます。

KENTEMマーカーによる位置合わせ方法

KENTEMマーカーによる位置合わせ方法

快測ARで表示できる3Dモデルは、同社の3D、BIM/CIMソフト「INNOSiTEシリーズ」の「SiTECH 3D」や「SiTE-NEXUS」、「SiTE-STRUCTURE」で作成した3Dモデルのほか、「SiTE-NEXUS」に取り込んだ3Dイラスト、IFC形式やSketchUp形式の3Dモデルなどです。

「INNOSiTEシリーズ」で作成した3Dモデルの例

「INNOSiTEシリーズ」で作成した3Dモデルの例

農地付近の現場に足場や法面工などの3DモデルをARで配置した例

農地付近の現場に足場や法面工などの3DモデルをARで配置した例

農地付近に水路や水門構造物の3Dモデルを配置した例

農地付近に水路や水門構造物の3Dモデルを配置した例

気になるお値段ですが、サブスクリプションとなっており、1ライセンス当たり

年額3万9600円(税込み)

となっています。

同社では近日中に、快測ARの製品ページを公開予定とのことです。

快測シリーズを使い慣れたユーザーにとって、ARによる施工管理を手軽に導入できそうですね。

【訂正】
初出時に年額を「税別」と表記していましたが、正しくは「税込み」の誤りでした。訂正します。

(Visited 1 times, 1 visits today)

Translate »