ポイント制度で職人から現場が選ばれる時代に! 鹿島、戸田、西松が「ビルダーズポイント」を導入
2024年6月6日

管理人のイエイリです。

人手不足が深刻化する建設業界では、職人や技能者に自社の現場を選んでもらえるようにするため、様々な仕組みづくりが行われています。

例えば、建設業振興基金の「建設キャリアアップシステム」(CCUS)は、技能者ひとり一人の資格や業務実績を登録し、能力や経験に応じた処遇改善につなぐことを目的としたシステムです。

2019年4月の運用開始から2023年12月末までの約5年間に、約135万人の技能者が登録し、技能者の3人に1人超が利用する水準になりました。一方、事業者は約16万8000社(一人親方を除く)が登録し、許可事業者の半数にまで増えています。

このCCUSをさらにパワーアップさせる、スマートフォンを使った建設技能者向けのポイント制度が、2024年6月から始まりました。

スマホによる建設技能者向けポイントサービス「ビルダーズポイント」のイメージ(以下の資料:リバスタ)

スマホによる建設技能者向けポイントサービス「ビルダーズポイント」のイメージ(以下の資料:リバスタ)

リバスタ(本社:東京都江東区)が開発した「ビルダーズポイント」というサービスで、技能者が現場で働くと、

ナ、ナ、ナ、ナント、

ポイントがもらえる

仕組みなのです。(リバスタのプレスリリースはこちら

建設技能者は、このサービスを導入した現場で、CCUSのカードをタッチして工事現場に入場したり、安全講習会や清掃会などのイベントに参加したり、改善提案を行ったりすると、アプリを通じてポイントを受け取ることができます。

ポイントは現場の元請け会社が“スポンサー”となり、どんな場合にポイントを付与するかを自由な裁量で設定できます。

たまったポイントは、技能者が個人のPayPayアプリ上で「PayPayマネーライト」として、自動販売機やコンビニなどで商品購入などに使えます。ただし、換金はできません。

ビルダーズポイントのポイント付与から、PayPayでの商品購入までの流れ

ビルダーズポイントのポイント付与から、PayPayでの商品購入までの流れ

現場で一生懸命に働き、様々なイベントに積極的に参加すると、自分で自由に使えるポイントがどんどんたまるので、技能者が現場で働くインセンティブも高まりそうですね。CCUSへの加入にも、強力な後押しになりそうです。

また、元請け会社にとってはビルダーズポイントを導入することで、技能者から「選ばれる現場」になり、人手不足解消にも役立つことでしょう。

ビルダーズポイントの導入は、元請け会社と技能者の双方を「Win-Win」にしそうだ

ビルダーズポイントの導入は、元請け会社と技能者の双方を「Win-Win」にしそうだ

このポイント制度が開発された狙いは、技能者が建設業界で働く魅力や働きがいをより感じられる環境づくりにあります。

リバスタは、技術指導契約を結んでいる芝浦工業大学建築学部の蟹澤宏剛教授から専門的なアドバイスを受け、「担い手不足の解消」「建設技能者のモチベーション向上」「現場の効率化」といったテーマを、具体的なサービス設計に落とし込んでいきました。

また、CCUSの運営主体である建設業振興基金からは、過去に行った「元請け独自ポイント制度」の試行事例から、運用ノウハウも取り入れました。

そしてポイントをPayPayマネーライトに変換するためのシステム構築には、ソフトバンクとPayPayが協力・連携しました。

2023年10月から始まったビルダーズポイントの実証実験は、

鹿島、戸田建設、西松建設

の3社が全面協力し、全国の6現場で、約150人の建設技能者とともに行われました。

その結果、技能者から「この現場で働きたい」「ノベルティーよりも自分で好きなものを買えるのがうれしい」「自分で現場の改善提案をしたい」などの声が寄せられ、効果を確認できたことから正式にスタートすることになりました。

ビルダーズポイントは、鹿島、戸田建設、西松建設のほか複数社で導入が既に決まっています。

このポイント制度を開発したリバスタは、クラウド型施工管理サービスの「Buildee」を提供している企業として知られています。

同社は最近、元請け会社の若手技術者向けに、現場間で異なる業務をスムーズに行えるようにする「GENBATON」を大林組と共同開発するなど、現場の担い手不足問題に対応したシステム開発に取り組んでいます。

現場の働き方改革や担い手不足などに取り組むリバスタのソリューション

現場の働き方改革や担い手不足などに取り組むリバスタのソリューション

工事現場に、人気のポイント制度を持ち込んだのは、ナイスアイデアですね。

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