管理人のイエイリです。
建設業の時間外労働に上限が設けられる「2024年問題」や、ますます深刻化する人手不足に対応するため、建設機械メーカー各社は建機の遠隔操作システムを続々と発売しています。
そんな中、住友グループもついに動き出しました。同グループの中核企業、住友商事(本社:東京都千代田区)はこのほど、
ナ、ナ、ナ、ナント、
中国・BuilderXと総代理店
契約を締結し、同社の建機用遠隔操作ソリューションを日本国内で展開していくことになったのです。(住友商事のプレスリリースはこちら)
BuilderXは建設機械の遠隔操作を専門とするテクノロジー企業で、中国国内では鉱山や港湾など100台超の導入実績があります。
同社の製品は、建機の周囲に取り付けた複数のカメラを、運転席にリアルタイムに中継し、現場状況を把握しながら遠隔操作による作業が可能です。
4Gや5G、Wi-Fiなど幅広い通信帯に対応しており、場所を問わずにどこからでも建機を操作可能です。
2022年に神戸清光システムインスツルメント(本社:神戸市中央区)が行った実証実験では、約1700km離れた兵庫県小野市と中国・北京間での遠隔操作に成功しました。(2022年10月5日の当ブログ参照)
特長は、すべてのメーカーの油圧ショベルに、
2日程度で後付けと調整
ができることです。中国ではホイールローダーやブルドーザーなど油圧ショベル以外の建機でも使用されています(日本での対応は検討中)。
住友商事はBuilderXの日本市場向けの総輸入・販売代理店として国内向けのソリューション提供を行うとともに、これまで実証試験や検証を共同で行ってきた大林組とともにユーザーへのサポートを行います。
建機オペレーターはこれまで、遠い現場まで毎日、朝早くから出掛けるのが当たり前でした。これからは遠隔操作システムによって、快適なオフィスに出勤して働くのが当たり前になってきそうですね。