神戸清光が中国から日本の建機を遠隔操作! Builder Xのシステムで価格は500万円以下に
2022年10月5日

管理人のイエイリです。

測量機器販売会社の神戸清光システムインスツルメント(本社:神戸市中央区)は、兵庫県小野市に広大なドローン(無人機)講習用の練習場を持っています。

2022年3月、この練習場でバックホーの遠隔操作実験が行われました。

神戸清光システムインスツルメントの小野ドローン練習場で行われたバックホーの遠隔操作実験(特記以外の写真、資料:神戸清光システムインスツルメント)

神戸清光システムインスツルメントの小野ドローン練習場で行われたバックホーの遠隔操作実験(特記以外の写真、資料:神戸清光システムインスツルメント)

練習場をスイスイと動き回る建機は、

ナ、ナ、ナ、ナント、

1700km離れた中国・北京

のオペレーターが運転していたのです。

小野市のバックホー(右)は、1700km離れた中国のオペレーター(左)が遠隔操作を行っていた

小野市のバックホー(右)は、1700km離れた中国のオペレーター(左)が遠隔操作を行っていた

遠隔操作に使われたシステムは、中国企業「builder X」が開発したものです。同社は米国スタンフォード大学でロボット工学を専攻した卒業生や、テスラモーターズ、アップル出身のエンジニアによって設立されました。

神戸清光インスツルメントは、このシステムを日本仕様に合わせた改良や開発を行っています。

建機の遠隔操作システムの構成

建機の遠隔操作システムの構成

遠隔操作用のコントローラー

遠隔操作用のコントローラー

このシステムの特長は、既存の建機に約1.5日という短期間で後付けできることです。建機の油圧システムを直接制御するので、建機の運転室にじゃまな機器は取り付けません。

遠隔操作とマニュアル操作は、エンジンルーム内のスイッチを切り替えるだけです。通信には4G回線を使用します。

オペレーターは建機搭載のカメラや外部カメラから送られてくる映像を見ながら遠隔操作を行います。また、危険が生じたときは、現場にいる人が非常停止リモコンでストップさせることもできます。

既存の建機に油圧バルブ制御装置などを後付けしているところ

既存の建機に油圧バルブ制御装置などを後付けしているところ

建機の動作を外部から撮影し、オペレーターに映像を送るカメラ

建機の動作を外部から撮影し、オペレーターに映像を送るカメラ

現場の作業員が持つ非常停止リモコン

現場の作業員が持つ非常停止リモコン

中国・北京から兵庫県の建機を遠隔操作したところ、操作感はマニュアル操作と遜色なく、カラーコーンをクリアしながらS字走行する実験では、遠隔操作の方がマニュアル操作よりも速いくらいでした。

神戸清光システムインスツルメントの代表取締役社長、走出高充氏は「遠隔操作だと画面に映るコースをよく見ようと、建機の向きをこまめに変えるため、マニュアルよりも速くなったのでは」と語ります。

S字走行実験では、中国からの遠隔操作(左)の方が、マニュアル操作(右)よりも速かった

S字走行実験では、中国からの遠隔操作(左)の方が、マニュアル操作(右)よりも速かった

このシステムは、今後、日本でも発売する予定です。

気になるお値段は、既存の遠隔操作システムの半額以下で、

500万円を切る

こともありそうです。

これだけ低価格になると、建機の遠隔操作がぐっと身近になり、テレワークで勤務する建機オペレーターも増えそうですね。国をまたいで仕事する国際派テレワーカーも登場するのではないでしょうか。

神戸清光インスツルメントの社員たち。右から2人目が走出社長。2022年2月に小野ドローン練習場にて撮影(写真:家入龍太)

神戸清光インスツルメントの社員たち。右から2人目が走出社長。2022年2月に小野ドローン練習場にて撮影(写真:家入龍太)

なお、この遠隔操作システムは、2022年10月19日にマイドームおおさか(大阪市中央区)で開催される「神戸清光EXPO2022」でお披露目される予定です。ご興味のある方は、出掛けてみてはいかがでしょうか。

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