eYACHOと工程’sがデータ連携! 緻密な工程を現場作業の段取りへリアルタイムに落とし込む
2024年7月11日

管理人のイエイリです。

MetaMoJi(本社:東京都港区)が開発・販売する「eYACHO」は、ゼネコンに最も人気のあるクラウド型施工管理システムで、約4分の1が利用しているとのことです。(2024年4月のMM総研の調べ

もともと紙の野帳を、iPad化することを目的に開発されたため、ワープロや表計算ソフトのように、様々な帳票や書式などをiPad上で再現して使えるのが特長です。

eYACHOのイメージ(特記意外の資料:MetaMoJi)

eYACHOのイメージ(特記意外の資料:MetaMoJi)

例えば、現場の平面図上に、その日の作業範囲やタイムスケジュールを組み合わせた「日めくり工程表」といった複雑な帳票も、簡単に作れます。

しかし、柔軟に帳票が作れる一方、工程表からその日の作業内容を調べて手作業で転記するという手間ひまもかかっていました。

現場の平面図とタイムスケジュールを組み合わせた「日めくり工程表」の例

現場の平面図とタイムスケジュールを組み合わせた「日めくり工程表」の例

工程表からeYACHOにその日の作業を取り出して手作業で転記するイメージ

工程表からeYACHOにその日の作業を取り出して手作業で転記するイメージ

こうした検索やコピペにかかる手作業を削減しようと、MetaMoJiはウェッブアイ(本社:東京都江東区)とコラボし、

ナ、ナ、ナ、ナント、

「工程’s Orario」

シリーズのデータにあるその日の作業内容を、eYACHOに抜け落ちなく転記できる連携機能を開発したのです。(MetaMoJiのプレスリリースはこちら

ウェッブアイのプロジェクト管理ツール「工程's Orario」で作成した工程表(上)から、その日の作業内容をeYACHOに転記(下)する機能を開発した

ウェッブアイのプロジェクト管理ツール「工程’s Orario」で作成した工程表(上)から、その日の作業内容をeYACHOに転記(下)する機能を開発した

「工程’s」は、バーチャートの裏側でネットワーク工程表の仕組みが動いており、作業全体の工程に影響を及ぼす「クリティカルパス」や、作業員などのリソースを考慮した「山崩し」などの機能を持つ本格的な施工管理システムです。

当然、現場の天候や資機材調達の都合などによって、「工程’s」の工程表は日々、修正されます。

その最新のデータを、リアルタイムにeYACHOに取り込み、さらに工程を時間単位の「段取り」までブレークダウンした日めくり工程表に落とし込んで、工事関係者間でオンライン共有できるのです。

工程'sとeYACHOの連携による効果

工程’sとeYACHOの連携による効果

現場では、工程管理や品質管理、安全管理などのデータを、日々の業務に活用するための転記や集計作業がいまだに多く、手作業で行われています。

そこでMetaMoJiは、2024年7月25日に行うeYACHOのバージョンアップで、「スマート業務パッケージ」という新機能を追加し、書類間で行ってきた

転記や集計を自動化

できるようにしました。

書類間での転記や集計を自動処理する「スマート業務パッケージ」のイメージ

書類間での転記や集計を自動処理する「スマート業務パッケージ」のイメージ

工程’sとの連携も、スマート業務パッケージの機能を活用したものです。

このほか、今回のバージョンアップでは、eYACHO上でオンライン会議が行えるビデオ通話機能「GEMBA Talk」や、危険予知(KY)活動にAIを導入した「生成型安全AIソリューション」、そしてオンラインで業務を外注できる「施工書類作成サービス」も導入します。

今回のバージョンアップで、eYACHOに搭載される新機能

今回のバージョンアップで、eYACHOに搭載される新機能

一つのクラウドシステム上から、ワンストップで様々な機能が使えると、移動のムダや転記のムダなど、作業を中断する要素が減るので、生産性もますます高まりそうですね。

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