管理人のイエイリです。
ポーラ化成工業(本社:横浜市戸塚区)と言えば、高級化粧品で知られるポーラ・オルビスグループの中核企業です。
同グループは「顔は心身の状態を映す鏡である」という考え方から、建設現場で働く人の健康管理のために、「カオカラ」という新製品を開発しました。
現場に設置したタブレットに顔をかざすと、わずか3秒で、
ナ、ナ、ナ、ナント、
AIが熱中症リスク
を判定し、注意を促してくれるのです。(ポーラ・オルビスホールディングスのプレスリリースはこちら)
タブレットのカメラに顔をかざすと、表情を含む“顔色”の画像からAI(人工知能)が外気温や湿度などの外的リスク情報を考慮して、熱中症リスクを4段階で判定します。
リスクの高さに応じて、「水分・塩分摂取を積極的に」など、直感的で分かりやすい注意を画面に表示します。
使い方は簡単で、専用タブレットを現場に設置し起動するだけです。
リスク判定結果は本人に知らせるだけでなく、一元的に集約されるので、安全衛生管理者などはパソコンなどで
結果履歴を確認
できます。
リスクが高いと推定される人には、優先して声をかけるなど、熱中症予防に効果的な対策が行えます。
熱中症予防については、これまでもバイタルセンサーや、暑さ指数を測るWBGT温度計などを使ったシステムが開発されていますが、AIで“顔色”を見て判断するシステムは、お肌の健康を長年、追求してきたポーラらしい発想ですね。
このシステムは、2023年夏にプロトタイプを建設現場に導入して実証試験を行い、改良を進めてきました。そして2024年3月から受注を開始しています。
2024年7月24日(水)~26日(金)、東京ビッグサイトで開催される「第10回 東京猛暑対策展」のポーラ化成工業ブース(東6ホール、ブース番号:6B-44)でも展示される予定ですので、ご興味のある方は出かけてみてはいかがでしょうか。