管理人のイエイリです。
大型インフラプロジェクトでは、会議が何百回も開かれ、議事録や設計変更通知書がサーバーのフォルダに山のように積み上がります。
ところが、いざ「なぜこの仕様になったのか?」と確認しようとすると、担当者を探し回ったり、過去のPDFを延々と読み直したりすることになります。
設計変更の理由、検討された代替案、発注者との協議の経緯――。次のプロジェクトを計画するのに、せっかくの宝の山がもちぐされになっているケースも少なくありません。
そこで、ある取り組みが始まりました。
リーガルテック(本社:東京都港区)が、過去のプロジェクト記録を有効活用するために「IPGenius」というシステムを開発したのです。
その正体は、過去の議事録や設計変更履歴を横断解析し、
ナ、ナ、ナ、ナント、
「判断を再利用」できるAI
なのです。(リーガルテックのプレスリリースはこちら)
大型インフラ案件の議事録や設計変更履歴などの文書データをもとに、生成AIとRAG(検索拡張生成)技術を活用し、関連情報を抽出できる仕組みを構築しました。
使い方のイメージはシンプルです。設計、施工過程で作られた記録文書をPDFやWord、PowerPoint、画像などのデータでシステムに登録しておきます。
ユーザーが質問を入力すると、回答と根拠文書を同時に確認できる仕組みです。
単なるキーワード検索ではなく、ユーザーの視点を踏まえた検索・分析を行う点が特徴です。 つまり、サーバーの奥に眠っている議事録が、質問に答えてくれる“生き字引”に変わるわけです。
過去の類似案件から議論の流れや設計変更の経緯を横断的に調べて、「判断の再利用」を行えるのは、同じような議論を何度も繰り返す頭脳のムダを減らせるかもしれませんね。
また、これから始まる新しいプロジェクトの計画時には、過去に頻発した設計変更要因や協議の長期化パターンをあらかじめ抽出し、事前に手を打つべきことをまとめた
フロントローディング
リストを作ることもできそうです。
後手後手の対応から、予測型のマネジメントへと一歩進める可能性があります。
過去の巨大プロジェクト記録を、次のプロジェクトを賢くする活用資産に変える。IPGeniusは、サーバー内のプロジェクトフォルダを組織の頭脳に変える挑戦と言えるかもしれません。





















