Skydioのドローンを大林、鹿島、首都高の現場が続々採用! AIによる自律飛行、衝突防止機能で
2022年10月4日

管理人のイエイリです。

建設分野をターゲットにしたドローン(無人機)は、多くのメーカーから発売されていますが、ここ1カ月の間にSkydio(本社:東京都港区)が提供する「Skydio 2+」と「Skydio X2」という2機種の動きが目立っています。

小型・軽量の「Skydio 2+」。重量800g(バッテリー搭載後)、持続飛行時間最大27分(特記の写真:Skydio)

小型・軽量の「Skydio 2+」。重量800g(バッテリー搭載後)、持続飛行時間最大27分(特記の写真:Skydio)

頑丈で耐久性に優れ、夜間飛行も可能な「Skydio X2」。重量1325g(バッテリー搭載後)、持続飛行時間最大35分(特記の写真:Skydio)

頑丈で耐久性に優れ、夜間飛行も可能な「Skydio X2」。重量1325g(バッテリー搭載後)、持続飛行時間最大35分(特記の写真:Skydio)

同社はこれら2機種のドローンを、2022年9月13日には大林組、9月29日には鹿島、そして10月3日には首都高技術と、わずか3週間の間に、

ナ、ナ、ナ、ナント、

3社が相次いで導入

したというプレスリリースを発表したのです。

大林組が導入した「Skydio 2+」の飛行風景

大林組が導入した「Skydio 2+」の飛行風景

鹿島の現場での使用状況。遠隔で見たドローン映像(左)と、同社のリアルタイム現場管理システム「3D K-Field」での活用

鹿島の現場での使用状況。遠隔で見たドローン映像(左)と、同社のリアルタイム現場管理システム「3D K-Field」での活用

首都高技術による橋梁の近接点検

首都高技術による橋梁の近接点検

Skydioのドローンは、AI(人工知能)による自律飛行技術や、360°全方位障害物回避機能により、安全な飛行が行えるのが売り物です。

GNSSが届かない場所や、磁界が作用する環境でも、映像を手がかりに位置を把握する「Visual SLAM」によって、橋梁やインフラなど構造物周りの飛行や点検業務に適しています。

自律飛行ルートや撮影地点の設定(資料:NTTコミュニケーションズ)

自律飛行ルートや撮影地点の設定(資料:NTTコミュニケーションズ)

設定されたルートに従って、構造物に沿って飛行するドローン(資料:NTTコミュニケーションズ)

設定されたルートに従って、構造物に沿って飛行するドローン(資料:NTTコミュニケーションズ)

橋桁に沿って点検することも可能(資料:NTTコミュニケーションズ)

橋桁に沿って点検することも可能(資料:NTTコミュニケーションズ)

自律飛行によって、複雑な構造物も様々な角度から自動的に撮影でき、「Skydio 3D Scan」機能によって、

3D点群も計測

できるのです。

ドローンからの空撮により作成されたダム堤体の点群データ(資料:NTTコミュニケーションズ)

ドローンからの空撮により作成されたダム堤体の点群データ(資料:NTTコミュニケーションズ)

Skydioは2022年7月から、「ドコモビジネス」ブランドのもと、NTTコミュニケーションズとともにドローンビジネスを展開しています。

ドローンはこれまで、国土交通省の「i-Construction」などで行われているICT土工や、現場の測量などに使われてきましたが、屋内の現場やインフラの点検など、構造物に近接して飛行するためには高度な操縦技術が必要でした。

その点、Skydioのドローンは、構造物に近接した飛行を安全に行える点が評価されているのでしょう。

ドローンに限らず、建設分野のICTは、現場のニーズに応じて徐々に細分化され始めています。それによって、使い方もより簡単になり、現場の生産性も上がる方向に変わっていくようです。

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