管理人のイエイリです。
建設分野をターゲットにしたドローン(無人機)は、多くのメーカーから発売されていますが、ここ1カ月の間にSkydio(本社:東京都港区)が提供する「Skydio 2+」と「Skydio X2」という2機種の動きが目立っています。
同社はこれら2機種のドローンを、2022年9月13日には大林組、9月29日には鹿島、そして10月3日には首都高技術と、わずか3週間の間に、
ナ、ナ、ナ、ナント、
3社が相次いで導入
したというプレスリリースを発表したのです。
Skydioのドローンは、AI(人工知能)による自律飛行技術や、360°全方位障害物回避機能により、安全な飛行が行えるのが売り物です。
GNSSが届かない場所や、磁界が作用する環境でも、映像を手がかりに位置を把握する「Visual SLAM」によって、橋梁やインフラなど構造物周りの飛行や点検業務に適しています。
自律飛行によって、複雑な構造物も様々な角度から自動的に撮影でき、「Skydio 3D Scan」機能によって、
3D点群も計測
できるのです。
Skydioは2022年7月から、「ドコモビジネス」ブランドのもと、NTTコミュニケーションズとともにドローンビジネスを展開しています。
ドローンはこれまで、国土交通省の「i-Construction」などで行われているICT土工や、現場の測量などに使われてきましたが、屋内の現場やインフラの点検など、構造物に近接して飛行するためには高度な操縦技術が必要でした。
その点、Skydioのドローンは、構造物に近接した飛行を安全に行える点が評価されているのでしょう。
ドローンに限らず、建設分野のICTは、現場のニーズに応じて徐々に細分化され始めています。それによって、使い方もより簡単になり、現場の生産性も上がる方向に変わっていくようです。