管理人のイエイリです。
東大発スタートアップ、ARAV(本社:東京都文京区)は、様々な建設機械に対応した遠隔操作システムを開発してきました。
中でも「Model V」というシステムは、10~20年前の古い建機に後付けし、手軽に遠隔操作化できる点が注目を集めています。(2021年6月21日の当ブログ参照)
そして同社はこのほど、ビジネス的にも大きな一歩を踏み出しました。
ナ、ナ、ナ、ナント、
NTTコミュニケーションズ
が、この「Model V」と通信環境の構築を組み合わせた建機の遠隔操作/自動化ソリューションの提供を始めたのです。(NTTコミュニケーションズのプレスリリースはこちら)
このソリューションは、遠隔操縦や自動化を実現するARAVの「Model V」と、必要な通信環境を組み合わせたものです。
建機の遠隔操縦や自動化では、通信環境の構築や映像伝送、クラウドカメラ、位置情報取得といった周辺設備が必要となりますが、NTTコミュニケーションズがこうした周辺設備を含めて一括提供します。
建機の遠隔操作用の通信回線には5Gや固定回線のほか、人工衛星を使ったブロードバンド回線、
Starlink Business
を使うことも可能です。
山間部や離島の現場などでは、インターネット環境が整っていない場所も多くありますが、Starlinkが使えると建機の遠隔操作エリアがぐっと広がりそうですね。
建設業界の人手不足対策や安全対策などの目的で、建機の遠隔操作や自動化が注目を集めていますが、高価な建機の購入や通信環境の構築がユーザーにとっての二大ネックとなっています。
NTTコミュニケーションズとARAVのコラボによるソリューション展開は、通信困難エリアでの建機遠隔操作の導入ハードルを大幅に下げてくれそうですね。