管理人のイエイリです。
3Dモデリングソフトの「SketchUp」と言えば、高機能でありながら直感的でわかりやすい操作と、線画に色塗りしたようなシンプルな画風により、3D初心者や建物の初期デザインなどで、世界的に広く使われてきました。
日本では、アルファコックス(本社:東京都世田谷区)が長年、SketchUpの代理店としてソフトの販売やサポートを行ってきました。
そのSketchUpを、2024年4月1日から、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ニコン・トリンブルも販売
を開始したのです。(ニコン・トリンブルのプレスリリースはこちら)
同社が発売したSketchUpアプリケーションは、空間デザイン用の「Pro」と建設分野向けの最上位版「Studio」、そしてスマートフォンやタブレットで使えるWebベースの「Go」の3種類で、アルファコックスが販売している製品と同じです。
なぜ、ニコン・トリンブルが発売したかというと、SketchUpはもともとGoogleが開発・提供していたものを、2012年に米国トリンブル社(Trimble)が買収し、「Trimble SketchUp」になったという経緯があるからです。(2012年5月1日の当ブログ参照)
その結果、SketchUpはトリンブル社の3Dレーザースキャナー「Trimble X7」や「X9」で計測した点群データを読み込んで、3Dモデルと一体化して編集したり、SketchUpで作成した3DモデルをヘルメットとMR(複合現実)デバイスのHoloLens2が合体した「Trimble XR10」で使ったりするためのデータ連携がスムーズに行えるようになっています。
他のシステムとSketchUpとのデータ交換のために、「Trimble Connect」というクラウドプラットフォームも用意されています。
SketchUpはこれまで、設計段階で使われる例が多い印象でしたが、ニコン・トリンブルが測量機器やMRデバイスと連携して販売することで、建設現場で日常使いできる
施工管理ツール
としても、広く使われていきそうですね。
本格的なBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトに比べて取っつきやすいので、“全員参加型の建設DX”を後押ししてくれそうです。