管理人のイエイリです。
テレビや映画でおなじみの国際救助隊「サンダーバード」は、世界各地で発生した事故や災害の現場に急行し、最先端のメカを駆使して人々を救うことを使命としています。
熊谷組は、まさにサンダーバードのような災害復旧用の遠隔操作の建設ロボットシステムを開発しています。
サンダーバードのように「Kuma CAFÉ 1号」(油圧ショベル)と「Kuma CAFÉ 2号」(不整地運搬車)と名付けられたロボット建機は、土砂崩れの現場で川がせき止められてできた「天然ダム」に、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ヘリコプターで出動
し、決壊を防ぐために開発されたのです。(熊谷組のプレスリリースはこちら)
斜面崩壊などで土砂が河道を埋めて天然ダムができると、川の流れがせき止められると水がたまり、やがて決壊することで下流に広範囲な二次被害が発生する危険があります。
そこで、このロボットシステムを天然ダムの現場にヘリコプターで空輸。遠隔操作で排水ポンプやホースを設置して、一刻も早く天然ダムからの水抜きを行って、決壊の危機を救おうというものです。
今回、開発された油圧ショベルはクローラー部分が水に浸っても稼働可能な設計になっています。
アームの先端には様々な形状のモノをつかめるロータリーフォークを備え、チルトローテーターのように傾きや旋回も自由に行えます。
これらの建設ロボットは、現場に設置した固定カメラや車載カメラ、ドローンの映像をもとに遠隔操作します。現場到着から排水開始までの流れを見てみましょう。
まずは軟弱な崩壊地上で作業を行うために開発した「走行路補強マット」を不整地運搬車で水際まで運んで荷台を上げて現場に置き、油圧ショベルでロール状のマットを開き、敷設します。
続いて、排水ポンプを内蔵したフレームと、延長用フレームを油圧ショベルの遠隔操作でつなぎ、水中にポンプを押し込みます。
一方、不整地運搬車にはホースのリールが搭載されており、水際から天然ダムの下流までホースを延ばしながら設置します。
無人建機を遠隔操作するうえで重要なのは、建機が転倒しないように車両の傾きを正確に把握することですが、小型ショベル用には遠隔操作用のマシンガイダンスシステムはあまり整備されていません。
そこで今回、小型や油圧ショベルを遠隔操作するための
マシンガイダンスを開発
しました。
新しいのはクローラーの方位角とブルドーザーのような排土板の角度を正確に把握する機能を付けたことです。これにより、水中にクローラーが潜ってもオペレーターは正確に前後進を制御でき、排土板で車体を安定させる操作も行いやすくなります。
このロボットシステムは、内閣府が進めるムーンショット型研究開発制度の事業である「CAFEプロジェクト(PM:筑波大学 永谷圭司教授)」の一環として開発が行われています。
2025年7月10日には、九州大学伊都キャンパスで実証実験が行われました。
ドラマのサンダーバードが活躍する舞台設定は2065年とのことですが、無人建機の遠隔操作や自動運転の開発が進む建設業の動きを見ていると、現実のサンダーバードは建設業から生まれるのかもしれませんね。


























