管理人のイエイリです。
橋梁や高速道路の補修工事では、橋桁から吊り下げられた、全長数百メートルから数キロメートルにも及ぶ吊り足場が使われます。
足場下の車道空間を確保するため、天井は低く、構造物と足場の床をつなぐチェーンやワイヤーが複雑に張り巡らされています。そのため、視界が悪く、定点カメラでは現場内のすべての作業者を見渡すことができません。
そのため、人による巡回パトロールが不可欠ですが、中腰での長時間移動は大きな負担となり、特に夏場には熱中症リスクも高まります。
こうした課題を解決するために、オリエンタル白石では、
ナ、ナ、ナ、ナント、
四足歩行ロボット
による安全パトロールの実現に取り組んでいるのです。(オリエンタル白石のプレスリリースはこちら)
吊り足場は細かい床材による段差が多く、構造物を支えるチェーンやワイヤーが障害物として立ちはだかり、タイヤで移動するタイプのロボットは適していません。
そこで、同社は実際の工事現場で、Unitree Robotics社製の「Go2」という四足歩行ロボットを使った稼働試験を行いました。これを人に代わって吊り足場内を巡回させ、作業員に「お声がけ」をしつつ、体調などの異常を早期発見する仕組みを構築しようとしているのです。
一方、通常のセンサーでは検知しにくい細いチェーンやワイヤーがあちこちにあるため、ロボットがこれらと衝突せずにスムーズに自律歩行できるのかが課題でした。
そこでオリエンタル白石は、独自に開発したプログラムによって、
吊りチェーンを障害物
として正確に認識し、接触せずに自律歩行させることに成功しました。
さらに、軽微な段差が多い足場上でもバランスを崩さず、安定して歩くことが確認されました。これにより、吊り足場内での自動巡回の実現に向けて大きく前進したといえます。
同社は今後、このロボットにカメラや温度センサーを搭載し、巡回中に作業員の体調変化を検知する仕組みを目指しています。例えば、熱中症の兆候をロボットがいち早く捉え、迅速に対応できるようにすることも視野に入れています。
人とロボットが協働しながら現場の安全を守る――。そんな新しい形の安全管理が、当たり前になる日も遠くなさそうですね。




















