若手でもベテラン級の安全指示ができる! 矢作建設工業が「AIあんぜん指示ボット」を開発
2025年12月12日

管理人のイエイリです。

建設現場での安全管理は、どれほど注意していても「抜け」が生まれることがあります。

特に、安全管理の担当者が、翌日の作業内容から危険予知を行い、過去の災害事例を調べて安全指示事項をまとめる作業は、経験や知識に大きく依存しており、担当者の負担も小さくありません。

現場に若手が増える一方でベテランの現場経験をどう継承していくかは、多くの建設会社が抱える共通の悩みではないでしょうか。

こうした担当者のお困りごとを解決するため、矢作建設工業は、「AIあんぜん指示ボット」を開発しました。

翌日の作業内容と災害事例データを、AI(人工知能)が自ら調べて、

ナ、ナ、ナ、ナント、

作業に合わせた注意点

をピンポイントで提示してくれるのです。(矢作建設工業のプレスリリースはこちら

「AIあんぜん指示ボット」による通知イメージ。過去の類似作業で起こった労働災害事例がPDFで添付されている(以下の資料:矢作建設工業)

「AIあんぜん指示ボット」による通知イメージ。過去の類似作業で起こった労働災害事例がPDFで添付されている(以下の資料:矢作建設工業)

「AIあんぜん指示ボット」の仕組みですが、施工管理サービス「Buildee調整会議」に入力されている翌日の作業予定情報をAIが取得・解析します。

続いて、クラウドストレージに蓄積されている過去15年間の災害事例フォルダーを検索し、作業内容にマッチした災害事例を抽出します。

この災害事例には、「災害の種類」「発生日時」「発生状況」「被災者に関する情報」「災害原因」「事故防止のポイント」が、写真付きで簡潔にまとめられています。

最後にAIは抽出した災害事例を、現場向けのビジネスチャット「direct」で配信します。

「AIあんぜん指示ボット」の構成図

「AIあんぜん指示ボット」の構成図

担当者が手作業で行っていた事例検索や、資料準備をAIが主体的に行ってくれるため、負担が大きく軽減され、若手でも、これまで触れる機会のなかったベテランの経験を生かした高品質な安全指示を出せるようになります。

つまり安全管理の属人化を防ぎ、組織全体で

一定レベルのKY活動

を実現できるようになったのです。

矢作建設工業は、今回の安全AIだけでなく、人事評価支援システム「目標Chat」でも生成AIを活用しています。社員の目標設定や文章ブラッシュアップをAIがアシストし、約1800時間の業務削減効果が期待されています。(2025年12月8日付けの当ブログ参照

同社のDX戦略の特徴は、安全・人事・教育といった部署でAI活用が進むことで、組織の知識や経験を「データとして蓄積し、再利用できる形にする」という点にあります。

安全管理や社員育成の品質を高めながら、業務負荷を減らすという新しい働き方がまた一歩前へ進みました。

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