ミライト・ワンが老舗旅館を後付けロボット改修! 毎日の清掃を18時間、配送を1.6時間短縮
2026年1月23日

管理人のイエイリです。

建設業と同じく、ホテルや旅館などの宿泊施設も人手不足で大変です。

毎日、部屋の清掃があるほか、「アイスバケットを持ってきて」「朝食はルームサービスでお願い」などと、宿泊客からの要望に応えて、人がエレベーターでフロア間を何度も行き来するのを目にすると大変そうに感じます。

だからといって建物を今風に建て替えたり、大規模な設備改修をしたりするのは工期や費用の点でハードルが高く、「何とかしたいが、現実的な手がない」という状態が続いている施設も少なくありません。

そんな宿泊施設のお困りごとに応えたのが、ミライト・ワン(本社:東京都江東区)です。同社は、ホテル泉慶(本社:新潟県新発田市)が運営する新潟県の老舗旅館「白玉の湯 華鳳」や「別邸 越の里」の清掃や配送業務を省力化するため、

ナ、ナ、ナ、ナント、

エレベーター連携型ロボット

を導入したのです。(ミライト・ワンのプレスリリースはこちら

エレベーターに乗り降りして各フロアを自律移動する清掃ロボット(以下の写真:ミライト・ワン)

エレベーターに乗り降りして各フロアを自律移動する清掃ロボット(以下の写真:ミライト・ワン)

客室に物品を届ける配送ロボット

客室に物品を届ける配送ロボット

注目したいのは、ロボットを導入したのが長年使われてきた老舗旅館である点です。実証実験ではなく、清掃と配送という日常業務をそのままロボットに置き換えることに成功したのです。

清掃ロボットは、あらかじめ設定されたルートとスケジュールに従って共用部を自律走行し、複数階にまたがって清掃を行います。

フロアを移動する際には、ロボット自身がエレベーターに乗り込み、目的階に移動。到着後はそのまま清掃作業を再開します。

一方、配送ロボットは、フロントから客室への物品配送を担当します。電話交換機(PBX)と連携し、客室の内線電話を呼び出したうえで貸出品などを自動で配送します。こちらもエレベーターを使って自律的に階移動し、目的の客室前まで進みます。

結果として、清掃業務では1日約18時間、配送業務でも約1.6時間分の作業がロボットに置き換わっています。

これまでのように、フロント業務を中断して客室まで届けに行く必要がなくなったので、運営面の負担が軽くなり、サービスに時間を割きやすくなったと言えそうです。

清掃ロボットのおかげで、従業員の清掃業務は1日約18時間も削減された

清掃ロボットのおかげで、従業員の清掃業務は1日約18時間も削減された

フロントから客室にモノを届ける配送ロボットのおかげで、フロント担当者は業務を中断する必要がなくなった

フロントから客室にモノを届ける配送ロボットのおかげで、フロント担当者は業務を中断する必要がなくなった

ロボットとエレベーターの連携は、既存エレベーターに対応したアダプターを追加する方法で行いました。エレベーターそのものを更新せず、建物の構造にも手を入れずに、ロボットが動ける環境を実現したのです。

つまり、古い建物に

後付けロボット改修

という新たな手法を切り開いたわけです。

建物を壊さず、止めず、使いながら進化させる方法は、老朽化した建物ストックを多く抱える日本の建設業界にとって、現実的で取り入れやすいアプローチと言えます。

ホテルや旅館に限らず、病院やオフィスビル、商業施設など、エレベーターを備えた古い建物を、“省人化仕様”にリノベーションしたいときに応用できそうですね。

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