『1日で学べる建設ICT~建設ICT表現技術検定認定~』稲垣竜興著! 公共事業のDXを豊富な図解で「サクっ」と解説(フォーラムエイト)
2023年8月21日

フォーラムエイト パブリッシングは、表現技術検定(建設ICT)の講習内容をリニューアルし、公式ガイドブック書籍として『1日で学べる建設ICT~建設ICT表現技術検定認定~』(稲垣竜興著)を出版した。超スマート社会(Society 5.0) の実現および「第4次産業革命」(IoT時代のものづくり)を目指し進められているi-Constructionや建設ICT、DXへの展開に関わる技術・動向について解説している。その内容を建設ITジャーナリスト、家入龍太が解説した。

[レビュアー] 建設ITジャーナリスト 家入龍太

道路や舗装の分野におけるICT(情報通信技術)活用のスペシャリストである著者が、公共事業や社会インフラ分野のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を、A4版80ページで「サクっ」と解説している。内容の約半分が図表なので直感的に理解しやすい。タイトル通り、ICTで変革期を迎えた建設や防災の世界を1日で学べそうだ。

地球温暖化による異常気象やコロナ禍に見舞われた世界各国では、ICTの普及が後押しする「第4次産業革命」や「Society 5.0」といった大きな波による変革が起こりつつある。本書ではその背景を踏まえつつ、ビッグデータやAI(人工知能)、ロボットなどの技術によって、建設業の設計や施工、維持管理、防災の生産性や省人化が進みつつあることを、様々な事例や写真で紹介している。

例えば、測量機器の「トータルステーション」は従来のトランシットとの違いや、人工衛星からの電波を使った「GNSS」が直接、高精度な位置の座標を測れる仕組みなども丁寧に解説している。従来の図面に代わって構造物を3次元で表す「BIM/CIM」モデルの基本や、3Dデータで施工を行う3Dマシンコントロール、3Dマシンガイダンスの違いも分かりやすく説明している。読者の理解を助ける用語解説が充実しているのもありがたい。

建設ICTを現場に落とし込む取り組みとしては、国土交通省が強力なリーダーシップを発揮して進める「i-Construction」施策がある。ドローンやICT建機を用いたICT土工やICT舗装工による施工管理の基本をイラストや写真でわかりやすく解説した。

産官学が一堂に集まる会議や委員会活動、そして施工管理基準やマニュアルの情報もコンパクトにまとめている。これらは様々な業種が集まり、ニーズとシーズのマッチングを測ることで建設DXを短時間で推進する「コンソーシアム」活動の実例として、今後も参考になる。

このほか官公庁が国土や都市の3Dモデルや電子地図のデータを統合して構築、無償公開している「PLATEAU(プラトー)」や「VIRTUAL SHIZUOKA」などのオープンデータ活用例もビジュアルに紹介。社会インフラ全体を「デジタルツイン化」して、まちづくりや地震、洪水対策などの防災で、有効にデータ活用を図る方向性も示した。

本書は、従来の教育を受けた土木技術者が、初めてi-ConstructionやICT施工に挑戦する際に入門書として手軽に読める一冊だ。建築や設備などの技術者や関係者が、土木分野におけるDXの実態を知る本としても好適だ。もちろん、土木界で既にICTに取り組む人がまとめ的なハンドブックとして参照するときも重宝するだろう。


『1日で学べる建設ICT』
~建設ICT表現技術検定認定~

著者 :稲垣竜興
(工学博士、一般社団法人 道路・舗装技術研究
協会 理事長)
発行 :2023年6月22日
価格 :1,980円(税込)
出版社 :フォーラムエイト パブリッシング

■目次
1 概説
2 i-Constructionの推進
3 情報化施工
4 これからの情報技術に求められるもの

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