2次元浸透流解析(VGFlow2D) Ver.2 リリース。オートメッシュ機能
2013年2月11日

プログラム概要
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VGFlow2Dは、当社FORUM8と群馬大学との共同開発による飽和-不飽和浸透流の有限要素法による解析プログラムです。本製品での解析は、Richards式を支配方程式とした厳密な飽和-不飽和浸透流解析であり、支配方程式の簡略化等を行わず全項を考慮しているため、適用範囲の制限はなく汎用的にあらゆる目的に対してご利用頂けます。  

昨今の集中豪雨に起因した被災事例を踏まえた最新の知見により、道路土工指針が改訂されました。改訂された土工指針では性能設計の枠組みが取り入れられ、要求性能が明確化されました。これにより設計にあたって想定する作用の種類として「常時の作用」「地震時の作用」のみでなく「降雨の作用」が規定され、盛土の安定照査に際して浸透流の考慮が必要となってきます。

従前は主に決壊時に人命に拘わる重要構造物や、環境保全の対象となるような開発を中心に浸透流解析が適用されて来ましたが、今後は、土構造物に対する性能規定型設計の本格的な導入により、事業規模に依らず、あらゆるケースで浸透流解析を行う機会の増加が見込まれます。

今後の一般土工に対する浸透流解析に際して、高価な三次元解析を行うのは現実的ではなく、現象がシミュレートできる限りで支配的となる地下水流に対して二次元現象に単純化した解析モデルを適用する機会が多くなると思います。

このような需要にお応えすべく、当社では地盤解析シリーズVGFlow2Dをリリース致します。VGFlow2Dの機能概要につきまして以下に紹介いたします。

 

  関連情報
新製品紹介

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  Ver.2.00.00 改訂内容 <2013年 2月 8日リリース> NEW
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  <関連情報>2次元浸透流解析(VGFlow2D) Ver.2 (Up&Coming '12 秋の号掲載)

  1. オートメッシュ機能に対応
  2. 特定箇所のみのコンタ図描画機能に対応
  3. モデル作成の機能および登録機能を拡張
  4. 境界条件の一括編集機能に対応

  プログラムの機能と特長
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  ●適用範囲

  • 現在改訂作業中の「道路土工指針」での一般土工に対する適用、更に「河川砂防技術指針基準」や「河川堤防の構造検討の手引き」、「高規格堤防盛土設計・施工マニュアル」、「農林水産省土地改良事業設計基準」、「多目的ダムの建設」等の止水構造物に対する設計基準に挙げられる浸透流検討が行えます。

●機能

  • 定常解析、非定常解析が行え、豊富な境界条件に対応しており、あらゆる二次元浸透現象をモデル化することが可能です。

     解析種別 定常解析
    非定常解析
     解析モデル 鉛直二次元浸透問題
    軸対称浸透問題
    平面二次元浸透問題
     境界条件
    水頭既知境界(:定常:非定常)
    浸出面境界(:定常:非定常)
    降雨境界(:定常:非定常)
    流量境界(:定常:非定常)
    水位変動境界(:非定常)
    浸出禁止境界(:非定常)
    点源(:定常:非定常)

●特徴

  • 様々な電子媒体・図面から地層形状モデルの作成が可能
  • 当社地盤解析シリーズFEM製品間での共通入力操作インターフェース
  • 透水係数の異方性や地層の傾斜が可能
  • 不飽和浸透特性はvanGenuchtenモデルのほか、表による直接入力が可能
  • 「河川堤防の構造検討の手引き」や国内代表的パラメータをプログラム内蔵
  • 非定常解析結果はアニメーションによる時刻歴が直感的に分かり易い出力 

詳細は、フォーラムエイトのウェブサイトで。

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