管理人のイエイリです。
CADの入門書では、線を引いたり、伸ばしたりといった操作手順を、コマ送り画面のように説明するのが一般的です。しかし、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の3次元的な操作になると、なかなか表現するのが難しい場合がありますね。
そこで、意匠設計用BIMソフト「Vectorworks」を発売するエーアンドエーでは、画期的なBIM入門者用のテキストを作成し、昨日(2/15)、同社が運営するウェブサイト「Vectorworks BIMlog」上で無料公開を始めました。
その名も「Vectorworks BIM実践講座」というもので、
ナ、ナ、ナ、ナント、
iPadで読む電子書籍
なのです。
iPadで読む電子書籍「Vectorworks BIM実践講座」(写真:家入龍太。以下同じ) |
エーアンドエーは建築設計関連書籍やCAD教育教材、会計入門書などの電子書籍シリーズ「A&A Books」を開発。今回のBIM実践講座はその第一弾となるものです。
早速、私もダウンロードしてみました。まず、iPadには電子書籍を見るための「iBooks」という無料アプリをインストールしておく必要があります。
続いて、パソコンのWEBブラウザーで、「Vectorworks BIMlog」上にある「Vectorworks BIM実践講座」のページにアクセスすると、BIM実践講座の表紙が見えます。これをパソコンにダウンロードすると「PracticalBIM2011.ibooks」という名前の電子書籍ファイルになります(Windowsの場合)。
Vectorworks BIMlogのサイトにある「Vectorworks BIM実践講座」(資料:エーアンドエー) |
その後、iPadをパソコンに接続し、iTunesを通じて「PracticalBIM2011.ibooks」をiPadに同期すればOKです。
iPadでiBooksを起動させると本棚にBIM実践講座がありますので、これをタップすると講座が立ち上がります。
起動中の「Vectorworks BIM実践講座」(左)と目次(右) |
後は指で画面をスクロールしたり、目次をタップしたりすると本のような感覚でページをめくっていくことができます。CADの解説書は、細かい線やアイコンなどがあるので、モニター画面の解像度では粗すぎて見えにくいことがありますが、見たい図をタップすると大きく拡大されるので、細かいところもよく分かります。
また、ところどころに▲マークが付いた図があります。このマークをタップすると、
ナ、ナ、ナ、ナント、
図がアニメのように動き出す
ようになっているではありませんか。
アニメが小さくて見にくいときには、画面全体に拡大して見ることもできます。ややこしい操作手順も、アニメで見れば一目瞭然ですね。
▲マークのある図をタップ(左)すると、アニメのように動き出し操作手順がよく分かる |
||
画面全体に拡大したアニメ |
このBIM実践講座は、2011年6月から9月まで、「Vectorworks BIMlog」状で連載されたものです。Vectorworksの建築設計用パッケージ「Vectorworks Architect with Renderworks」を使って、PDF形式のテキストやテンプレートファイルを利用しながら、BIMを習得することができるようになっています。
全326ページの大作で、これまでのダウンロード数は、通算10万を超えているそうです。コンテンツ制作は、ビム・アーキテクツが担当しました。
「Vectorworks Designer with Renderworks 2012J」は、 デモ版も用意されています。BIMを試してみたい方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。