管理人のイエイリです。
シンガポールにあるオートデスク・アジア社は、日本を含むアジア拠点です。先週、シンガポールで取材を始める前に、“ウラ情報”をゲットするため、同社を突撃訪問しました。
オートデスク・アジア社には経理やマーケティングなどの部門が入居する「本部オフィス」と、技術開発関係の部門が入居する「ソラリスオフィス」に分かれています。
今回、訪ねていったのはソラリスオフィス方でした。なるほど、外観からして各階に緑化が施されており、グリーンな感じです。
オートデスク・アジア社のソラリスオフィス(写真:家入龍太。以下同じ) |
応対してくれたのは建築家でもある同社シニア・マネジャーのスニール・MKさん。さぞかし、BIM業界の豊富な“マル秘情報”を教えてくれると思いきや、開口一番飛び出したのは、
このオフィスは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
「LEEDのプラチナを取得」
したのだというのです。
LEEDとはもちろん、米国の環境建築評価指標のことです。
オートデスク・アジア社のスニール・MKさん |
ユーザーさんの話は置いといて、早速、オフィスの自慢話が始まりました。ビルの本体は通常のビルですが、オートデスク・アジア社が入居する3階分の内装や照明・空調などを工夫して、内装部分を対象にLEEDのプラチナ認証を取得したそうです。
例えば床板にリサイクル材を利用したり、オフィスの照明にできるだけ自然光を利用するため窓際は天井板を取っ払って奥まで光が届きやすくしたりしました。
また、人感センサーを各所に取り付けて、人がいないときには自動的に照明や空調がカットされるようになっています。
窓際部分は天井板を取っ払って自然光が奥まで届きやすくし(左)、中心部は天井高をはく躯して効率的に照明できるようにした(右) | |
随所に取り付けられた人感センサー(左)。床板にはリサイクル材を使用した(右) |
このほか、オートデスクらしい面白さもオフィス内にはあふれています。例えば、会議室で使うホワイトボードには車輪を付けて、書いたものをそのまま自席に持って行って検討できるようになっています。
このビルにはテナントとして入居しているのですが、社内のコミュニケーションをよくするため、床をぶち抜いて特別の「社内階段」も設けました。
車輪を付けて会議室から自席まで持ち運べるようにしたホワイトボード(左)。テナントであるにもかかわらず、床をぶち抜いてつくった「社内階段」(右) |
技術開発部門は社員の頭の回転が勝負です。そこで休憩施設には特に力を入れています。休憩室には、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ゲーム機や卓球台まで
があるのです。
もちろん、ビルのテラスには各階に花壇がありますので、自然に囲まれた雰囲気の中でくつろぐこともできます。
休憩室にはゲーム機(左)や卓球台(右)まで置いてある | |
緑に囲まれたテラスで打ち合わせするスニール氏(右)とイエイリ(右) |
こんなオフィスでのびのび働くと、新しいアイデアもわいて来そうですね。
ひと通り、オフィス見学が終わった後、ようやくシンガポールのBIM事情やユーザー動向などの打ち合わせができました。