管理人のイエイリです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトでよく使うのは、CG作成のレンダリング機能です。
美しいCGを作るためには、照明の適切な設定が欠かせませんが、せっかくレンダリングしても暗すぎたり、色調が思い通りでなかったりして、最後は画像編集ソフトで仕上げるということになりがちです。
昨日(9月2日)、グラフィソフトジャパンは同社のBIMソフト最新版「ArchiCAD 18」に搭載された驚きの新機能を発表しました。
これまで面倒だったCG作成時の設定を、
ナ、ナ、ナ、ナント、
デジカメ感覚の簡単操作
で行えるようにしたのです。
これまでのレンダリングは、光の照度や拡散、反射など、専門的な設定を細かく行う必要がありました。
その点、ArchiCAD 18では、デジタルカメラで撮影するときに「夜景」や「逆光」などの「撮影シーン」を選ぶ感覚で「インドア 晴れ」や「インドア ランプのみ」といったCG作成用に用意された様々なシーンを選ぶだけで、様々なCGが作れるのです。
ArchiCAD 18では、高画質のCGを作成できるようにMAXON社の「CINEMA 4D」と同じレンダリングエンジンを搭載しました。その結果、これまではCGの作成を「バックグラウンド処理」で行えるようになり、CG作成時も
設計作業を中断せず
にすむようになりました。
このほか、ArchiCAD 18では、Solibri Model CheckerなどのBIMソフトで行った変更指示を「BCF形式」によって画像とテキストで受け取る機能や、設計中の改訂履歴をBIMモデル内に記録できる機能が搭載されるなど、設計ワークフローの点でも大きく進化しています。
またまた簡単に使えて、ユーザーの生産性を高める機能がArchiCADに加わったことは注目されますね。
次回以降のバージョンでは、グラフィソフトと日建設計が共同開発している機能も盛り込まれていきそうです。ますますArchiCADの動きから目が離せません。