ドローン(無人機)による空撮写真や、3Dレーザースキャナーで計測した点群データが手軽に利用できるようになったことで、測量CADの世界も大きく変わろうとしています。
福井コンピュータは、これまで測量CAD「BLUETRENDシリーズ」を発売してきましたが、新測量CADシステム「TREND-ONE」(PDFリリース)として2016年11月にリニューアル発売されることになりました。
精細な航空写真や点群データなど、大容量のデータに対応するため、
ナ、ナ、ナ、ナント、
64ビット版ソフト
に進化することになったのです。
64ビット化により国土交通省が推進する「i-Construction」に対応して、精細で広範な大容量の航空写真を快適に扱うことができます。
また同社の3D点群処理システム「TREND-POINT」と連携し、ドローンによる空撮を利用した3次元測量や3D設計データ作成を行えます。
点群をベースに断面図を作る「3Dペーロケ」や、路線測量、道路概略設計を行い、その結果を「TREND-POINT」で確認することにより、設計業務の3Dモデル構築も効率化できます。
このほか、訂正前と訂正後のデータをマルチディスプレーに表示させて比較調整を行ったり、国土地理院の「地理院タイル」、グーグルの「ストリートビュー」と現場データを重ね合わせたりして、確実な作業が行えるようになりました。
細かい点では、操作の約7割を占めるCAD作業の効率化を図るため、プロパティーバーやインライン入力によって操作性を向上させた結果、
マウス移動量は従来の1/3
に減りました。それに伴って目線の移動も減るのでストレスも少なくなります。
ドローンや点群の普及によって、ソフトを介して測量と設計が一段と接近したことを感じる今日このごろです。