設備、構造と連携!3Dカタログ.comからBIMモデルを取り込むGLOOBE最新版
2016年8月29日

管理人のイエイリです。

国産BIMソフトベンダーの福井コンピュータアーキテクトは9月14日、同社のBIMソフト最新版「GLOOBE 2017」(PDFリリース)に発売します。

その新機能がこのほど、明らかになりました。今回、力を入れているのは設備や構造との連携です。

設備との連携では、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

「3Dカタログ.com」のサイト

 

とダイレクトに連携し、メーカーから発売されている実際の建材や住宅設備のBIMモデルを設計に活用することができるのです。

「3Dカタログ.com」に掲載されている市販の建材や住宅設備のBIMモデルを設計に活用できる「GLOOBE 2017」(以下の資料:福井コンピュータアーキテクト)

「3Dカタログ.com」に掲載されている市販の建材や住宅設備のBIMモデルを設計に活用できる「GLOOBE 2017」(以下の資料:福井コンピュータアーキテクト)

3Dカタログ.com」とは福井コンピュータドットコムが2016年4月にオープンした建材・設備のウェブサイトで、約100社、4500製品(今年4月時点)という膨大な数のBIMパーツが掲載されています。

リアルな市販製品を設計に使うことで、BIMモデルはよりリアリティーが増しますね。

このほか、BIMモデルデータの交換標準「IFC」で設備BIMのモデルデータをGLOOBEに取り込み、高速化と軽量化を行うこともできるようになりました。複雑なBIMモデルも、大幅なパフォーマンスの向上が期待できそうです。

IFCで取り込んだ設備BIMのモデルを高速化、軽量化する機能も搭載された

IFCで取り込んだ設備BIMのモデルを高速化、軽量化する機能も搭載された

構造との連携では、構造関係のソフトが多く対応しているデータ交換標準「ST-Bridge」によって配筋の断面リストが取り込めるようになりました。詳細な配筋情報も編集できます。

このほか、強化された機能としてはプレゼンテーション能力の強化があります。

Direct3D 11に対応したことで、

 

レンダリングなしで日当たり

 

シミュレーションができるようになりました。

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レンダリングなしで建物内外の日当たりシミュレーションが可能に

建物のBIMモデルをレイヤーやオブジェクト情報付きで3Dデザインソフト「SketchUp」に受け渡したり、Universal3Dファイルに書き出してPDFファイル上で動画再生したりする機能も搭載されました。

国産BIMベンダーらしい機能としては、ふすまなどの建具を面ごとに絵柄を編集し、オリジナル建具を作れる機能もあります。

内側と外側で異なる建具が作れるオリジナル建具作成機能

内側と外側で異なる建具が作れるオリジナル建具作成機能

今回のバージョンアップでは、BIMでの設計の中で繰り返し行われる作業を軽減し、運用効率を高めることを主眼にしたそうですので、操作性の向上も期待できそうですね。

気になるお値段ですが、年間使用料方式となっており、GLOOBE 2017が14万4000円/年(税別。以下同じ)、3Dカタログ.com連携は月額2000円が別途、必要です。

BIMソフトの機能拡張は、派手なものこそ少なくなりましたが、設計実務の生産性を向上させるものが増えてきているようですね。

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