管理人のイエイリです。
コンクリートを打設した後、温度変化を測定することは、施工管理上、とても重要です。
コンクリ温度の測定方法にはいろいろありますが、ITの進化とともに手軽に測れる方法が登場してきました。
神戸市中央区に本拠を置くKEYTECはこのほど、ワイヤレスコンクリート温度センサー「SmartRock2」を発売しました。
このセンサーを使うと、
ナ、ナ、ナ、ナント、
スマートフォンで手軽に
コンクリ内部温度を測定することができるのです。
「SmartRock2」は、温度センサーと本体となる重さ30gの超小型Bluetooth発信器がセットになっており、センサーで計測したコンクリート温度をBluetoothで無線送信します。
その電波をiPhoneやAndroidのスマートフォンでキャッチし、データを収集する仕組みです。通信範囲は6~8mあるとのことです。
本体、センサーとも、完全にコンクリート内に埋め込むことができますが、本体は外部との通信のため、コンクリート表面から5cm以内に設置します。
鉄筋と型枠の間のかぶりを確保するスペーサーに取り付けると、ちょうどよさそうですね。
本体と温度センサーまでは長さ40cmまたは3mのケーブルが付いているので、さらに奥深い部分の温度も計測できます。
この発信器には4カ月もつバッテリーが内蔵されており、コンクリート打設後に温度のデータを送信し続けます。
スマホに専用アプリをインストールし、現場を歩くとその電波を受信してデータを記録できるというわけです。
その後は、スマホならではのデータ共有や交換機能を使って、リアルタイムな施工管理が行えます。
測定感覚は、最初の48時間は30分間隔、その後は1時間間隔となります。
コンクリートの積算温度(温度×材齢)と、コンクリートの圧縮強度との間には相関関係があります。その相関式を使うことで、
コンクリートの圧縮強度
も推定することができます。
気になるお値段ですが、ざっくりした価格感は、1万円よりは高く、3万円よりは安い水準のようです。数量がまとまると、当然、価格も下がってくるでしょう。
スマホでコンクリートの養生管理を行えると、現場の仕事はいっそう、楽になりそうですね。