朝来たら、現場はピカピカに!大成建設が無人清掃ロボを開発
2017年1月6日

管理人のイエイリです。

建築現場では、各フロアの床面に粉じんがたまったり、くぎやビスなどの細かなものが散乱したりするため、こまめな清掃作業が欠かせません。

これまではパワーのある業務用掃除機を使って、作業員が清掃を行ってきましたが、広大な現場をきれいに保つのは大変でした。

そこで大成建設は自律型清掃ロボット「T-iROBO Cleaner」を開発し、建築現場に投入しました。

自律型清掃ロボット「T-iROBO Cleaner」(以下の写真:大成建設)

自律型清掃ロボット「T-iROBO Cleaner」(以下の写真:大成建設)

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

現場を無人で清掃

 

してくれるのです。

そのため、夕方に現場での作業が終わったら、このロボットのスイッチを入れるだけで掃除が始まります。そして朝、現場に来てみたらフロアは掃除が終わり、ピカピカになっているというわけです。

このロボットは、実績のある既存の吸引型掃除機に自動走行機能を付けたもので、総重量は約80kg。大型のリチウムバッテリーで9時間以上も連続運転できます。

壁や障害物に沿って進むラウンド走行と、障害物にぶつかると方向転換しながら進むランダム走行を最適に組み合わせパターンを選び、効率的にお掃除をしてくれます。

壁際も丁寧に清掃してくれます

壁際も丁寧に清掃してくれます

作業効率は同社が建築現場で実証したところ、人がほうきで隅々まで掃除する場合と同じ0.4分/m2という結果が得られたそうです。

ロボットには、赤外線レーザーで周囲の空間状況を判断するレーザーレンジファインダーというセンサーが搭載されており、コーンバーなどで区画された作業エリアの

 

段差や床面の散乱物

 

粉じんの量などを自分で判断し、適切な位置に移動しながら掃除を行ってくれるという賢さです。

大成建設は最近、工事現場用のロボット開発に力を入れており、2016年4月にはコンクリート床仕上げロボット「T-iROBO Slab Finisher」、8月には柱鉄骨の現場溶接用ロボット「T-iROBO Welding」も発表しています。

コンクリート床仕上げロボット「T-iROBO Slab Finisher」

コンクリート床仕上げロボット「T-iROBO Slab Finisher」

柱鉄骨の現場溶接用ロボット「T-iROBO Welding」による作業

柱鉄骨の現場溶接用ロボット「T-iROBO Welding」による作業

そのうち、大成建設の現場はかなりの作業をロボットが行うようになるかもしれませんね。

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