管理人のイエイリです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)で実施設計を行う場合、BIMモデルをもとに詳細な図面や仕上げ表や建具表などの設計図書を作るためには、図面のレイアウトや書式などを設定した「テンプレート」を用意する必要があります。
線の太さや寸法線の表現、各BIMパーツの図面表現などを設定するのは手間ひまのかかる作業です。
そこでグラフィソフトジャパンは、BIMソフト「ARCHICAD」用の
ナ、ナ、ナ、ナント、
実施設計用テンプレート
を開発し、2017年2月17日から同社のウェブサイトで無料提供を始めたのです。
今回、提供が始まった「ARCHICAD実施設計テンプレート」には、ARCHICADにもともとデフォルトで付属しているテンプレートのほか、国土交通省営繕部の「建築工事標準詳細図」や、メーカー標準詳細図を参考にした日本仕様のコンテンツが入っています。
その内容は、内外装で使用する複合構造のBIMパーツ(230点以上)やパラペット、鉄骨部材などの断面形状(170点以上)、タイルなどの材質データ(90点以上)、実施設計図面のレイアウトを集めたレイアウトブックなどです。
対応するARCHICADのバージョンは、ARCHICAD 20とARCHICAD 20 Soloで、OSはWindowsとMac OSです。
また、仕上げ表や建具表は、表計算ソフト「Excel」と連携して使うことが可能です。
今回、提供が開始された実施設計用テンプレートに先立ち、同社では2月7日に
3つの新アドオンツール
も、同社の「VIPservice会員専用サイト」から無料提供を開始しています。
躯体図や施工図の詳細寸法を自動的に作成する「詳細寸法自動作成ツール」や、外部ファイルから変換したBIMパーツ(GDLオブジェクト)の上面、側面、正面の図面表現を変更する「GDL 3面図クリエイター」など3つのツールが入っています。
BIMを使った実施設計は、事前にテンプレートやBIMパーツなどをしっかり用意しておくと、何度も同じ手作業を繰り返さなくても済みます。これらのテンプレートやツールをしっかり使って、時短に結びつけたいですね。