管理人のイエイリです。
2018年9月4日、東京・丸の内でグラフィソフトジャパンが主催する「BIM カンファレンス2018」が開催されました。この日は非常に強い台風21号が西日本に上陸しましたが、会場は超満員の盛況ぶりでした。
その前日、9月3日には同じく東京・丸の内で、ハンガリーのグラフィソフト本社が
ナ、ナ、ナ、ナント、
シンガポールの設計事務所
である、サーバナ・ジュロン(Surbana Jurong)と電撃的な提携を行ったのです。
シンガポールではBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を核にして、工場でのプレハブ製作も巻き込んだ建設業の生産性革命「IDD(Integrated Digital Delivery)が進みつつあります。
サーバナ・ジュロンは巨大な国有インフラ企業であり、同社の設計、施工分野における専門知識と、グラフィソフトはBIMや関連ソフト技術をお互いに共有することで、IDDに対応したワークフローやBIMソフト「ARCHICAD」の機能開発に生かします。
シンガポールやマレーシアなどでは、建築だけでなく、周辺の土木インフラと一体化したBIMプロジェクトが増えているとのこと。そのため、ウォン・ヒェン・ファイン氏は「ARCHICADに土木的な機能が盛り込んでほしい」との希望を語りました。
しかし、ARCHICADは建築設計用のBIMソフトなので、どれだけ土木的な機能が実現できるのかはわかりませんね。
そう思っていたところ、BIMカンファレンスで講演したU’s Factory代表取締役の上嶋泰史氏があっというような事例を発表しました。
クルマの自動運転に使う3D道路地図作製のため、首都高速道路の環状線を3Dレーザースキャナーで点群計測し、
ARCHICADで丸ごと3Dモデル
にしてしまったというのです。
まさか、ARCHICADでここまでできるとは知りませんでした。
今回、最新版のARCHICAD22では、カーテンウオールの機能が大幅に拡充されました。
例えば、傾斜したファサードの各面で窓が連続するように調整したり、窓の一部の形を変えたり、手がきのデザインからパターンを起こしてカーテンウオールの部品に変換したりといった機能です。
このほか、コンクリート柱の「フカシ」機能や、BIMモデルの属性情報を計算処理する機能なども搭載されています。
BIMカンファレンスは2018年9月7日に、大阪でも開催されます。ARCHICADの新機能やあっという活用例を見てみたい方はどうぞ!