管理人のイエイリです。
大成建設が施工する東京都稲城市の造成現場に、バックホー、クローラーダンプ、ブルドーザー、振動ローラーが勢ぞろいしました。
これらの建機は、それぞれ、「掘削・積み込み」「運搬」「敷き均し」「転圧」の工程を同時並行で行いますが、
ナ、ナ、ナ、ナント、
すべて自動運転
で動くのです。(大成建設のプレスリリースはこちら)
これだけ異なる種類の建機が“密”に並んでいると、お互いに衝突したり、作業を邪魔したりしないか心配になりますが、その心配はいりません。
というのも、これらの建機は大成建設が開発した自動運転建機の協調運転を制御する「T-iCraft」というシステムで協調運転を行っているからです。
その一連の動作を、下記のパラパラ写真でご覧ください。
「T-Craft」の特徴は、柔軟性があることです。建設機械のメーカーを問わずに取り付けられるほか、自動運転、有人運転のどちらでも対応できます。
そして、条件が整えば、
最大で32台
の建機を協調運転させることができるのです。
有人建機のオペレーターには、T-Craftからタブレットに作業の指示が送られてきますので、オペレーターはその指示にしたがって作業を行います。作業の開始、終了は画面操作によってT-Craftに報告します。
こうなると、将来の建機は自動運転がメインで、有人運転の建機は自動運転建機がない場合に、人間がロボットの代わりを務めるという感じになるのでしょうか。
このシステムは、パナソニック アドバンストテクノロジー(本社:大阪府門真市)のロボット自律制御と協調タスクプランニング技術を活用して開発されました。
大成建設では2013年から自律型や遠隔操作で作業を行う建機「T-iROBO」シリーズを開発してきました。これらの建機はもはや、”建機の形をしたロボット”と言っても過言ではなさそうですね。