iPhoneでBIM/CIM施工計画からコーン設置まで!現場用ARのディープな機能
2021年2月15日

管理人のイエイリです。

2019年の秋、北海道で建設分野のIT化をターゲットにするスタートアップ企業、NexTerrace(ネクステラス)(本社:札幌市西区)が立ち上がりました。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)、i-Construction分野での経験を積んだ少数精鋭のメンバーは、様々な現場に対応したサービスや技術開発を行っています。

NexTerraceのウェブサイト(以下の資料:NexTerrace)

NexTerraceの幹部メンバー。左から代表取締役CEOの木下大也氏、取締役COOの真柄毅氏、取締役CROの松本浩一氏

同社は2020年、「TerraceAR」というiPhoneやiPad用のアプリを開発し、発売しました。

施工計画やBIM/CIMの完成予想図などを

ナ、ナ、ナ、ナント、

工事現場で再現

できるのです。

といっても、現場ニーズに熟知したメンバーが開発しただけあって、ディープな機能が満載です。

例えば「施工計画モード」では、バリケードや工事用看板などをメニューから選んで、AR(拡張現実)技術によって、現場に重ね合わせて表示し、大きさ感や周囲の空間などを検討できます。

施工計画用のメニュー。バリケードや看板などのモデルを登録できる

現場に設置したイメージを実寸大で検討できる

実用的なのは「丁張りモード」です。何もない現場に基準線や等間隔の点、直角やカーブなどを表示できるほか、面積や距離を計測できます。

この機能を使うと、カラーコーンなどを一直線に等間隔で並べることも簡単にできます。

現場に置かれたカラーコーン。なかなか一直線に並べるのは難しい

そこで「TerraceAR」の「丁張りモード」を起動すると、現場にバーチャルな基準線を設置できる

一定間隔ごとにオレンジ色の丸印が出るので、そこに現場のカラーコーンを合わせていく

すると一直線に等間隔でカラーコーンを並べられる

そして「BIM/CIMモード」では、これから造る構造物や地下に埋まっている埋設管などを、

3Dで現場に表示

できるのです。

これから造る構造物などを現場の風景に重ねて見られる

掘削深さなど地下の施工計画や埋設管なども見られる

気になるお値段ですが、ダウンロードして試しに使ってみる分は無料です。機能によってはアプリ内課金があります。フルに使える年間サブスクリプションは4万8800円です。

工事現場でも、いよいよARが施工管理ツールとして使われるようになってきましたね。

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