管理人のイエイリです。
2019年の秋、北海道で建設分野のIT化をターゲットにするスタートアップ企業、NexTerrace(本社:札幌市西区)が立ち上がりました。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)、i-Construction分野での経験を積んだ少数精鋭のメンバーは、様々な現場に対応したサービスや技術開発を行っています。
同社は2020年、「TerraceAR」というiPhoneやiPad用のアプリを開発し、発売しました。
施工計画やBIM/CIMの完成予想図などを
ナ、ナ、ナ、ナント、
工事現場で再現
できるのです。
といっても、現場ニーズに熟知したメンバーが開発しただけあって、ディープな機能が満載です。
例えば「施工計画モード」では、バリケードや工事用看板などをメニューから選んで、AR(拡張現実)技術によって、現場に重ね合わせて表示し、大きさ感や周囲の空間などを検討できます。
実用的なのは「丁張りモード」です。何もない現場に基準線や等間隔の点、直角やカーブなどを表示できるほか、面積や距離を計測できます。
この機能を使うと、カラーコーンなどを一直線に等間隔で並べることも簡単にできます。
そして「BIM/CIMモード」では、これから造る構造物や地下に埋まっている埋設管などを、
3Dで現場に表示
できるのです。
気になるお値段ですが、ダウンロードして試しに使ってみる分は無料です。機能によってはアプリ内課金があります。フルに使える年間サブスクリプションは4万8800円です。
工事現場でも、いよいよARが施工管理ツールとして使われるようになってきましたね。