現場監督や作業員にもBIMを! 大成建設が複数現場で「ANDPAD BIM」を推進
2024年8月20日

管理人のイエイリです。

アンドパッド(本社:東京都千代田区)が運営するクラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」には、2023年7月にBIMモデルを閲覧できるツール「ANDPAD BIM」β版が登場しました。(2023年8月1日の当ブログ参照

BIMデータを案件単位で管理でき、日々の施工管理で使っているANDPADのWEB版やスマホ・タブレットなどのアプリ上でBIMデータの閲覧や共有が行えるものです。

BIMモデルを任意の位置、角度で見た「ビュー」を設定し、図面上にリンクすることで、図面だけではわかりにくい配筋の納まりや仮設足場計画、施工ステップなどをわかりやすく表示できます。

クラウド型施工管理システム「ANDPAD」上でBIMモデルを閲覧したイメージ(特記以外の写真、資料:アンドパッド)

ANDPAD上の図面に、BIMモデルの「ビュー」を配置したところ。納まりや施工ステップなどがわかりやすい

ANDPAD上の図面に、BIMモデルの「ビュー」を配置したところ。納まりや施工ステップなどがわかりやすい

このツールに着目したのが、大成建設です。

同社では、以前からすべての新築現場でBIM活用を推進し、現場技術者間の情報共有や業務効率化、品質向上に努めてきました。

このほど、同社はさらにBIM活用を進めるべく、

ナ、ナ、ナ、ナント、

協力会社の作業員

にも「ANDPAD BIM」の活用を広げ、複数現場で検証を行うことになったのです。(アンドパッドのプレスリリースはこちら

両社は2023年6月から、「監督が扱えるBIM Viewer」「監督が日常業務で活用できるBIM Viewer」「作業員も活用できるBIM Viewer」を目指して、「ANDPAD BIM」検証のパイロット・プロジェクトを始めました。

パイロット・プロジェクトでは、BIMビューワー上にラベル付きのボックスを配置して、3次元の簡易的な施工計画を作成・共有できる「エリア機能」などが開発されました。

開発された「エリア機能」のイメージ。BIMモデル上にラベル付きのボックスを配置し、3Dで簡易的な施工計画が作れる

開発された「エリア機能」のイメージ。BIMモデル上にラベル付きのボックスを配置し、3Dで簡易的な施工計画が作れる

さらに、

サブコンのBIMデータ

を重ね合わせる既存機能なども活用しながら、現場BIMを現場監督が協力会社の作業員とともに活用できるかどうかにフォーカスし、現場検証を行います。

検証期間は2024年7月から2025年3月までを予定しており、BIMが有効に使えるケースと機能について施工段階ごとに検証します。

現場の作業員がタブレットなどでBIMモデルを見ながら作業する様子は、以前からイメージされてきましたが、ANDPADというツールにBIMモデルの活用機能が付いたことで、いよいよ現実味を帯びてきましたね。

なお、アンドパッドでは、「ANDPAD BIM(β版)」の先行ユーザーとして活用したい企業を10社限定で募集しています。ご興味のある方は、同社のウェブサイト、https://andpad.jp/help/inquiryからお問い合わせください。

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